褥瘡辞典 for FAMILY > 褥瘡(床ずれ)の予防とケア > スキンケア > 尿・便失禁がある場合
スキンケア
尿・便失禁がある場合
尿・便失禁の影響
尿や便が皮膚に長く触れていると、皮膚にふやけやかぶれ、ただれが起きやすくなります。失禁が起こったらこまめに取り除くことが大切です。
尿・便失禁のケア
- 皮膚に尿や便が長い時間ついたままにしないようにしましょう。
- 尿失禁がある場合は、 吸水性が高く逆戻りしない通気性のよいタイプで、体にフィットするおむつを選びましょう。排泄口の周囲以外に尿が広がらないようにあて方を工夫しましょう。
- 便失禁がある場合は、オイルを含ませたコットンかペーパータオルで軽く押さえるようにして、こすったり、皮膚の油分を取りすぎたりしないようにしましょう。また、おしりのまわりに皮膚を保護するパウダーをぬりましょう。
- 皮膚に水分がつくのを防ぐため、水をはじくクリームやオイルなどをぬりましょう。
- おむつを何枚も重ねると蒸れたり圧迫されるので、重ねないようにしましょう。
- できるだけ排泄のたびにおむつ(パッド)を交換しましょう。
- 失禁するたびに皮膚を洗うとふやけてしまうため、洗浄はできるだけ1日1~2回までにしましょう。
- 失禁の回数が多い場合は直接、排泄口に失禁ケア用具をつけて、もれないようにする方法もあります。
- 皮膚に摩擦やずれが繰り返し加わると、皮膚が弱くなってしまいます。おむつを交換するときは、無理にはぎ取らないようにしましょう。
おむつの使い方の一例
(1) | カバータイプのオムツの中に重ねて使用するパッドです。尿・便の量により大きさは異なります。 | ![]() |
(2) | カバー(下)とパッド(上)はこのように重ねて使用します。パッドのみを交換し、カバーはパッドに合わせて毎回交換する必要はありません。 | ![]() |
(3) | カバータイプのオムツはマジックテープで固定します。体型に合わせて自由にテープをとめることができるものもあります。 | ![]() |