西村先生のひきだし:Q1 BPO製剤の刺激対策フロー
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肝心なことは、患者さんの肌に合った塗布量を、経過を見ながら医師が決定することです。当院では、極少量の薄塗りから開始し、1/4FTU※2ずつ塗布量を増やしていきます。それによって、刺激を最小限に抑えつつ効果を発揮する、最適な塗布量を決定していきます。点塗り※3は塗布面積に対し塗布量が多くなるため、当院では指導していません。特に、刺激が発現しやすい導入後1ヵ月間の経過観察は重要で、必ず2週間間隔で再診するように指導します。導入から2週間後の再診は、肌と薬剤の相性判断に加え、その患者さんが指示どおりに塗布できているかを見極める大切な時期です。また、当院では、塗布量を患者さん任せにすることはありません。
- ※1 BPO:過酸化ベンゾイル
- ※2 FTU:finger tip unit 成人の人差し指の先端から1つ目の関節まで出した量
- ※3 点塗り:皮疹のある部分のみに点で塗る
BPO製剤の刺激を最小限に抑えるためのフロー図
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当院で指導する使い始めの塗り方
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塗布量(FTU)の目安
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FTU:finger tip unit 成人の人差し指の先端から1つ目の関節まで出した量