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- 褥瘡辞典 for MEDICAL PROFESSIONAL
- 褥瘡の治療
- 局所治療の概要
- 急性期褥瘡の局所治療
褥瘡の治療
局所治療の概要
急性期褥瘡の局所治療
具体的な治療を行う前に、まずは褥瘡の発生原因を追求することが重要なポイントとなります。発生原因を徹底して除去し、適度な湿潤環境を保ちながら創面を保護することが治療の基本方針となります。
また、急性期褥瘡の多くは痛みを伴いますが、言語障害などにより痛みを訴えられない患者も多いことを介護者がよく認識しておく必要があります。
急性期褥瘡について、詳しくはこちら:
» 治癒過程
» 治癒過程
- ドレッシング材による治療
ドレッシング材は創面保護や適度な湿潤環境保持に優れており、急性期褥瘡の治療に適応性が高いです。創の状態が透見でき、交換時に皮膚損傷を起こさないよう非固着性あるいは粘着力の弱いものを使用することが望ましいでしょう。 - 外用薬による治療
創面保護効果の高い油脂性基剤のものが多く選択されます。滲出液を伴う創では、ガーゼに吸収された滲出液が乾燥してガーゼと創面が固着する場合がありますので、ガーゼ交換時の皮膚損傷に注意します。 - 外科的処置
時間経過とともに創面の壊死が進んできた場合は、壊死組織が周囲の組織から十分に分離(分画)されるまで待ってから切除する方がよいでしょう。