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多汗症

Q&A

多汗症

脇の多汗症は何歳くらいから発症しますか?何人に1人くらいの確率で発症しますか?

脇汗スッキリProjectでの調査では、脇の多汗症患者のうち約10%の方が10代でした。
診断基準の1つに「最初に過剰な汗がでたのは25歳以下である」という項目もあり、若いころから悩んでいる方が多い病気です。
また日本人の約27人に1人が脇の多汗症であると考えられます。

調査方法:Webアンケート調査
調査対象者:12~59歳男女64,547名
調査実施日:2020年9月

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)

多汗症

脇の多汗症は、ワキガと何が違うのですか?

多汗症とワキガの大きな違いは、独特な鼻をつくようなニオイがあるかどうかです。脇汗が多いからといって、ワキガとは限りません。
ワキガは“アポクリン汗腺”からたんぱく質や脂肪が含まれる汗が出て、菌などと結びつくことでニオイを発します。
一方、多汗症は“エクリン汗腺”から無臭の汗が大量に出て、汗ジミなど日常生活に支障をきたします。

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)

多汗症

多汗症による汗は無臭なはずなのに、ニオイが気になるのはなぜ?

それはエクリン汗臭というものかもしれません。
多汗症による汗は約99%が水分であるため、基本的にニオイは発生しにくいと思われます。
ただし、皮膚の表面で皮脂などと混ざると菌が繁殖しやすくなり、汗の成分などが分解されてニオイが発生する可能性があります。

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)

多汗症

脇の多汗症を診断してもらうには何科を受診すればいい?

脇の多汗症は皮膚科で診断できます。
問診のみで診断されることが多いので、気軽に相談してください。
また、保険適用のある塗り薬(抗コリン外用薬)など治療の選択肢が増えているので、皮膚科医と相談して、自分の症状やライフスタイルに合った方法を見つけましょう。

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)

多汗症

どこからが多汗症?汗っかきとどこが違う?

脇汗の場合、日常生活への支障を感じているかどうかが、多汗症治療のとても大事な判断指標となります。
「汗ジミや汚れが気になって着る服の色が限定される」「脇汗が気になって他人との会話に集中できない」などの悩みがある方は、まずは皮膚科で相談してみてください。

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)

多汗症

脇汗の治療には保険がききますか?

はい、塗り薬(抗コリン外用薬)や注射剤など、保険適用となる治療法があります。

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)

多汗症

多汗症は遺伝しますか?

医学的にはまだ解明されていませんが、遺伝子的要因があることが示唆されています。
家族にも同じような症状がある場合は、医師に相談する際に伝えてください。

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)

多汗症

脇の多汗症治療のために病院で処方される塗り薬と、市販の制汗剤は何が違うの?

病院で処方される塗り薬は、発汗を抑えることを目的とした「医薬品」です。
制汗剤は、発汗を防ぐこと(作用はゆるやか)を目的とした「医薬部外品」または、清潔にすることを目的とした「化粧品」です。

藤本 智子 先生(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)