褥瘡の予防(ケア)
栄養管理
栄養管理の実際
- 栄養投与の進め方(経路)
栄養投与方法とは栄養を投与する経路のことを指し、経口、経腸、経静脈に大別されます。基本的には経口摂取が第一選択となりますが、嚥下状態や基礎疾患なども十分に考慮した上で行います。経口摂取が困難な場合は、消化管に問題がなければ経腸栄養を選択します。経腸栄養には経鼻胃管、胃瘻、腸瘻などのルートがありますが、患者の状態や介護者のニーズに合った方法を選択します。
また、投与経路の選択にあたっては、その状態がどの程度の期間継続するかも考慮することが必要です。 - 栄養補給
通常の食事のみでは栄養摂取が不十分な場合は、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、プリン、ゼリーなど糖分の多い食品を副食として加えるか、栄養補助食品(サプリメント、高蛋白質食品、濃厚流動食品など)を用いる方法もあります。 - 自助具の活用
食事を自力摂取できる患者の場合、グリップを握りやすくしたスプーンやフォーク、傾斜をつけて食物をすくいやすくした皿など、工夫が施された自助具を活用すると食事に対する意欲がわき、食事摂取量が増えることもあります。食事用自助具の例