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がん性皮膚潰瘍

監修昭和大学医学部乳腺外科 教授 中村清吾先生

病態・進行過程

POINT

  • がん性皮膚創傷は腫瘍組織部位に流れ込む血液を介して増大する
  • 巨大化した腫瘤は栄養供給不足・虚血状態になると壊死・自壊する
  • 壊死した組織が細菌に感染すると、滲出液と臭気が増加する

がん性皮膚創傷の初期には、硬結、結節および腫瘤が現れます。

腫瘤は腫瘍組織部位に流れ込む血液を介して栄養や酸素が運ばれることで、徐々に大きくなります。腫瘤が増大するにつれて、周囲血管からの栄養供給が不十分となり、微細血管がもろくなり、易出血性となります。また、腫瘍組織において、たんぱく合成が不能な状況を繰り返すことによって虚血状態になり、壊死・自壊がおこり、滲出液を伴った潰瘍病変となります。さらに組織崩壊が進めば、たんぱく質分解酵素を分泌し、患部はカリフラワー状に拡大します。壊死した組織に細菌が感染し、さらに繁殖すると炎症が生じ、滲出液量と臭気が増します。

図:がん性皮膚創傷の進行過程

図:がん性皮膚創傷の進行過程
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