がん性皮膚潰瘍とは
- 監修:
-
- 昭和大学医学部乳腺外科 教授 中村 清吾 先生
POINT
- がん性皮膚潰瘍とは、皮膚に浸潤もしくは転移・再発したがんが体表面に現れ、潰瘍化した状態である
- がん性皮膚潰瘍に伴う主な臨床症状は、出血、滲出液、痛み、臭気である
皮膚に二次性局所浸潤もしくは転移・再発したがんが、皮膚を破って創傷を形成し、体表面に現れた状態はがん性皮膚創傷と定義されています(図1)。また、がん性皮膚創傷がさらに進行し、腫瘤が壊死・自壊して形成した潰瘍をがん性皮膚潰瘍と呼びます(図2)。
がん性皮膚潰瘍に伴う主な臨床症状として、出血、滲出液、痛みと共に、創に細菌が感染して生じる独特の不快な臭い(がん性皮膚潰瘍臭)の存在があげられます。
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渡部一宏: がん性皮膚潰瘍とそのケア対策: がん性皮膚潰瘍とそのケア対策―がん性皮膚潰瘍臭対策を中心に (中村清吾監修). 医薬ジャーナル社, 大阪, 2016より転載
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渡部一宏: がん性皮膚潰瘍とそのケア対策: がん性皮膚潰瘍とそのケア対策―がん性皮膚潰瘍臭対策を中心に (中村清吾監修). 医薬ジャーナル社, 大阪, 2016より転載