巻き爪マイスター装着の注意点
巻き爪マイスターは緻密な加工が施された医療機器です。装着後の安定性を保つために、また安全にご利用いただくために、下記の注意点について必ずご確認いただきますようお願いいたします。
爪の陥入等により爪周囲に強い炎症がある場合や、巻き爪マイスターが損傷皮膚に接触する可能性がある場合は装着しないこと。
炎症部位や損傷皮膚(びらん・潰瘍面など)への接触により、強い痛みや炎症症状の発現、およびそれら症状が悪化するおそれがあります。
適応サイズの選択
必ず爪幅に合った推奨サイズを選択してください。
爪幅が14-25mmの範囲から外れる場合には原則として装着しないようにしてください。
無理な装着によっては巻き爪マイスターが破損することがあります。
装着前に必ず爪幅を測定し、適応するサイズを選択していただくようお願いいたします。
測定用のシールが巻き爪マイスター購入時に1シート同封されています。
装着する前に、マイスターエイド(別売)や 鑷子(せっし)(ピンセット)などを用いて、爪に付着した角質を除去してください。
そうすることで、サイズ選択のときに爪幅を正確に測定することができます。また、Uフックが爪に引っかかりやすくなり、さらに、Uフックを潰したときにしっかりと爪に食い込んで固定されるため、巻き爪マイスターが外れにくくなります。
Uフックは爪の彎曲の強い側を先に引っかけてください。
そうすることで、より簡単かつ迅速に装着できます。
爪の側縁がUフックの奥まで入っていることを確認してからUフックを潰して固定してください。
Uフックを潰すときは、専用工具先端の半円状のくぼみをコイルばねに合わせること、専用工具をコイルばねに対して直角に合わせること、確実にUフックをはさみ込むことを特にご注意ください。
正しくはさみ込めていない場合、コイルばねが潰れてしまい破損につながるおそれがあります。
コイルばねを過度に伸ばさないでください。
ばねの伸長には限界があり、伸ばしすぎると不可逆変形をきたし縮まなくなってしまいます。
超弾性合金ワイヤがコイルばね内部で引っかかったら、指で押して引っかかりをなくしてください。
装着後は必要に応じて医療用テープ等で保護・固定してください。
靴下やストッキング等が傷つくのを防ぐとともに、巻き爪マイスターが脱落しにくくなります。
- ※テープを貼るときは、引っ張らずに(伸ばさずに)貼ってください。
- ※テープは衛生面を考慮し、入浴時などに取り換えてください。
- ※テープを剥がすときは、巻き爪マイスターが外れないよう矢印で示した方向に剥がすイメージで、ゆっくり剥がしてください。
【使用するテープの例】
装着に注意が必要な巻き爪
①爪が短く、側縁にUフックを引っかけることが困難な場合
巻き爪マイスターが爪の側縁にしっかりと固定されていないと脱落しやすくなります。
Uフックの幅が1㎜あるため、1~2㎜程度の爪の長さが必要です。
②爪に異常(爪のひび割れ・欠損、合併症等)が見られる場合
症状がさらに悪化する可能性があります。
③爪の厚さが薄い場合
巻き爪マイスターの固定時や装着中に爪が欠けたり割れたりしてしまう可能性があります。
使用上の注意
〔使用目的又は効果〕
巻き爪(過度に彎曲した爪)を矯正する。
〔使用方法等〕
〈使用方法等に関連する使用上の注意〉
- 爪の側縁に遊離縁(爪床から遊離している部分)が少ない場合は、爪が伸びてから使用すること。Uフックの装着時に痛みが生じることがある。
- 専用工具を使用して装着すること。使用しない場合、しっかり固定されず、外れやすくなるおそれがある。
- 装着後に市販の医療用テープ等での保護・固定を行ってもよい。
〔使用上の注意〕
1.重要な基本的注意
- 本品が損傷皮膚に接触する可能性がある場合は使用しないこと。
- 装着する趾の状態(爪のひび割れ・欠損、合併症等)を確認し、忍容性を考慮した上で医療担当者が装着すること。
- 装着中に強い痛みや炎症、出血があらわれた場合には、使用を中止し、適切な処置を行うこと。
- 一つの爪に複数個装着すると、痛みや過矯正などの有害事象があらわれるおそれがあるため注意すること。
2.その他の注意
本品で靴下やストッキングなどが破れることがあるので、注意すること。