薬局経営者に聞く:独自の「極小ドミナント」戦略で地域に根下ろす(4/4)
創業者からの「素直で正直で」の言葉胸に刻む
- ─薬剤師として、社業以外にも活躍の場は拡がります。そもそも薬剤師になろうと思ったきっかけは何ですか。
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【岡村】その質問困るよね。ないとよ(笑)。学生時代はずっとバスケットボール三昧で、一時は実業団に入りたいとさえ思うほど打ち込んでいました。ですので、何か特別に薬剤師になりたいと思ったきっかけはなかったのですが、気がついたらこの道を突き進んでいました。
- ─趣味は何かありますか。
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【岡村】車の運転が好きで、気が向くとすぐにドライブに出かけます。特にマニュアル車がお気に入りで、実家の車は今でもマニュアル車です。あと、わんこが好き。愛犬のトリミングは上手なんですよ。自己流なんでトリマーの学校に通いたいほどです。
- ─地元の九州朝日放送(KBC)でラジオ番組に出演されています。
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【岡村】「PAO~N(ぱお~ん)」という番組の中で、「タカラ薬局 岡村由紀子のラジオdeお薬手帳」というコーナーを2020年6月からもたせていただいています。薬局や薬剤師に絡んだテーマで話す、毎週1回、4分ほどのコーナーです。

KBCのほうから当社に依頼があったのですが、タカラ薬局の企業宣伝が目的ではなく、もっと福岡の皆さんに薬局や薬局薬剤師のことを知ってもらいたいという思いから、始めさせていただきました。1カ月分4回を一度に収録するのですが、ネタの仕込みが大変です(笑)。
直近では、流行が懸念された「はしか」についてお話ししました。自律神経失調症や睡眠など、医療や薬学をテーマにしたもののほか、春には歓送迎会などでお酒を飲む機会も増えるので、美味しいお酒を楽しく飲んで、健康に過ごすための「正しいお酒の飲み方」といったお話もさせていただきました。また、私自身の経験も踏まえ、「自然災害に対する備えについて」では、突然起こる自然災害には事前の備えが大切なこと、家具の置き方の工夫、飲食物の備蓄や非常用持出バッグの準備、さらには安否確認の方法、避難経路や場所の確認など、必ずしも医療や薬学に関係はしないテーマも取り上げ、そこにも薬局や薬局薬剤師がお手伝いできるものがあることを訴えています。
- ─座右の銘はありますか。
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【岡村】「得意淡然 失意泰然」です。物事がうまくいっているときは有頂天にならず淡々と、逆に落ち込んだときには焦らず落ち着いて、という意味です。
もう一つ、創業者からいただいた言葉があります。「いつまでも、素直で、正直でいてね」です。新入社員入社式の際には、必ずこの言葉を贈るようにしています。
企業情報
名称 | 株式会社 タカラ薬局 |
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設⽴ | 1980年5月 |
代表者 | 代表取締役社長 岡村 由紀子 |
資本⾦ | 7,700万円 |
売上高 | 80億7,300万円(2023年3月期) |
従業員数 | 349名(2024年2月) |
本社 | 〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前4-8-16 BRKビル MAP |