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薬局経営者に聞く:独自の「極小ドミナント」戦略で地域に根下ろす(1/4)


ずっと福岡で必要とされる存在へ――掲げられたメッセージに、「極小ドミナント」戦略を展開してきたタカラ薬局(福岡県福岡市)の理念がにじみます。店舗間が徒歩15分圏内という基本的な出店戦略で、2024年4月現在、薬局数は61にまで拡大しています。地域に深く根を下ろす健康サポート出張講座も、10年を超えて地域住民から親しまれる存在になりました。そして、そうした地道な活動の継続が在宅医療事業の展開へと結びついています。災害支援でもいち早く現地に赴き、同じ薬局薬剤師の支援に尽力する岡村由紀子社長のフットワークの軽快さは、まさにタカラ薬局の業容拡大の原動力となっています。

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株式会社タカラ薬局(福岡県福岡市) 代表取締役社長 岡村 由紀子 氏
株式会社タカラ薬局(福岡県福岡市)
代表取締役社長 岡村 由紀子 氏

薬剤師の専門性高める人材教育に注力

タカラ薬局の創業は1980年で、岡村社長は三代目社長にあたります。

【岡村】2016年4月に先代の小川明久前社長から引き継ぎました。私がタカラ薬局に入社したのが1997年なので、入社20年を前にしてのトップ就任となりました。

私が入社した当時はまだ店舗数も少なく、わずか6店舗でしたが、私自身は薬局薬剤師、管理薬剤師として長く店舗業務に従事してきました。エリアマネジャーとしての経験も重ねました。そうしたライン部門の業務を経て、スタッフ部門では、人事、研修をはじめ新規出店の立ち上げに携わるなど、およそ薬局業務に関わるあらゆることを経験してきた感があります。

エリアマネジャーのほか、人事教育部長、取締役、常務取締役と歴任されています。そうしたキャリアを積み重ねる中で、重要視されてきたことは何ですか。

【岡村】やはり人材育成ですね。特に薬剤師の成長と育成といったところに軸足をおいて、専門性を高めるための社内研修に注力してきました。個々の薬剤師の能力開発と、そのためのフィールドづくり、さらには取引企業などからの協力を得ながら、社員一人ひとりが選択できるだけの必要十分な研修ソースを用意する。それは社長就任前からの基本的なスタンスです。そのスタンスはずっと変えていません。国が進める「かかりつけ」薬局薬剤師としての専門性を高めるとともに、総合的判断力に優れた「選ばれる薬剤師」「頼られる薬剤師」「親しまれる薬剤師」を育てていきたいと考えています。

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タカラ薬局
外から拝見していても、誕生日会や食事会を開かれるなど、以前から、社員を大事にされている企業との印象がありました。

【岡村】誕生日会は不人気なので(笑)、今は行っていませんが、バースデーカードだけは欠かさず贈るように心掛けています。月によって異なりますが、毎月30人ほどでしょうか。社員だけでなくパートの方も含め、全従業員に手書きのカードを届けています。

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