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薬局経営者に聞く:本部長の半数以上が女性、今後、女性管理職を5割に(3/4)


薬局従事者は第7波を乗り切ったことを誇りに

薬価の毎年改定や調剤報酬改定により、薬局経営を取り巻く環境は厳しさを増しています。薬局には今後、どのような取り組みが求められるのでしょうか。

【柄澤】私たち薬剤師は大学教育の中で、医療費を増大させないことも薬剤師の重要な役割であることを学んできました。実際に社会に出てからは、ジェネリックの使用促進や重複投薬の防止等に貢献し、その役割を果たしてきました。併せて大切なことは、医療の質を上げていかなければならないことです。「医療費増大の抑制」と「医療の質向上」、両者のバランスの取り方は、今後も薬局経営に厳しく問われ続けると考えています。具体的には、地域支援体制加算やかかりつけ薬剤師指導料等は、医療の質をアップさせるための国からのメッセージだと受け止めていますので、しっかりと取り組んでいかなければならないと思っています。これまでもそうでしたが、今後も、医療の質を上げるための仕事に注力することが即ち、会社を発展させることに繋がると私は信じています。言葉を換えれば、クオール薬局が、地域の医療の質を高めることができれば、自然に地域の方々がクオール薬局に来ていただけるようになるはずです。質の向上に取り組み、地域の方々に「クオール薬局が必要だ」と認めていただける存在になることを目指して、今、全社で質の向上に取り組んでいます。

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港区高輪にあるクオール薬局の旗艦店
港区高輪にあるクオール薬局の旗艦店

国の施策や診療報酬改定等の経過を振り返りますと、国は国民に対し、健康面では自立してほしいと考えているようです。即ち、健康を維持するために適切な食事・運動を含め、適切な生活を送ってほしいと望んでいます。それをサポートするのが薬局であると私どもは理解していまして、例えば、病気をお持ちならば定期的に通院していただくことを、クオール薬局がお支えする。あるいは、健康サポート薬局ならば管理栄養士による食事指導を行い、セルフメディケーションについては薬剤師が助言もしますし知識も提供します。そうした活動を通して、国民を健康にしていくことが薬局の務めだと考えていますし、国もそうした役割を薬局に求めているのだろう思っています。

今回、取材をお受けするに当たり、強く申し上げておきたいと思っていたことがあります。コロナ禍の中、薬局薬剤師はワクチンの職域接種や集団接種会場における調製、あるいは発熱外来への対応等において、弊社の社員だけでなく全ての薬局従事者が頑張りました。まさしく奮闘したと私は受け止めています。それは、ご家族も同様です。感染が拡大した際、息子さんや娘さん、あるいはお父さん、お母さんを送り出すご家族は、どれだけ心配されたことか。それでも医療職としての責任を全うしたことに、私は国民の一人として感謝していますし、敬意を払っています。第8波の感染拡大が心配されていますが、第7波を乗り切ったことを全ての薬局従事者は誇りとしてほしいと思っています。

実は、私が密かに感じていることがあります。多くの国民の皆さんは、「薬局は保守的だ」とお感じになっているのかもしれないのですが、意外とさまざまな先進的な取り組みを、これまで行ってきています。薬歴の音声入力はじめアプリによる処方箋の受け付け、あるいは1月から始まる電子処方箋など、意外と時代を先取りするような取り組みを行っているにもかかわらず、コンサバティブな業種と見られているような気がします。ご存じのように実際は、そうでは全くなく、弊社だけでなく多くの薬局は未来の医療を見据えて会社運営を行っているのです。その点を、国民にもっと理解してほしいと願っています。さらに言えば、その取り組みをリードしていくのがクオールでありたいと常日頃、考えています。

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