ベピオの特徴
ベピオは、過酸化ベンゾイルを有効成分とする尋常性ざ瘡治療剤であり、抗菌作用と角層剥離作用を有します。
過酸化ベンゾイルは尋常性ざ瘡の原因菌であるC. acnesなどに対して抗菌作用を抗菌作用を示します。1~4)。また、閉塞した毛漏斗部において、角質細胞同士の結合を弛めて角層剥離を促し、毛漏斗部の閉塞を改善します。2,5)。
- Burkhart, C. N. et al.:Skin Pharmacol. Appl. Skin Physiol., 13(5), 292(2000)
- Sagransky, M. et al.:Expert Opin. Pharmacother., 10(16), 2555(2009)
- Burkhart, C. G. et al.:J. Cutan. Med. Surg., 4(3), 138(2000)
- 吉川 敏一:フリーラジカル, メディカルレビュー社, 5(1988)
- Oh, C. W. et al.:J. Dermatol., 23(3), 169(1996)
ベピオは、1日1回、洗顔後に適量を患部に塗布することにより、炎症性皮疹数、非炎症性皮疹数を減少させます。
ベピオローション2.5%は水中油型の乳剤性ローションであり、ベピオゲル2.5%よりも水分蒸散抑制率および製剤中の水分保持率が高い製剤です1)。
- 社内資料(ベピオローション2.5% in vitro 保湿能評価)
主な副作用は、皮膚剥脱(鱗屑・落屑)、紅斑、刺激感、乾燥(各5%以上)、そう痒、接触皮膚炎、皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、間擦疹、乾皮症、脂腺機能亢進、腫脹、ピリピリ感、灼熱感(各5%未満)等でした。詳細は、添付文書の副作用および臨床成績の安全性結果を参照ください。
- 4. 効能・効果
- 尋常性ざ瘡
- 5. 効能・効果に関連する注意
- 結節及び嚢腫には、他の適切な処置を行うこと。
- 6. 用法・用量
- 1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
- 8. 重要な基本的注意
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- 8.1
- 全身性の過敏反応や重度の皮膚刺激症状が認められた場合は本剤の使用を中止すること。
- 8.2
- 本剤の使用中に皮膚剥脱(鱗屑・落屑)、紅斑、刺激感、腫脹等があらわれることがある。紅斑や腫脹が顔面全体や頚部にまで及ぶ症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 8.3
- 本剤の使用中には日光への曝露を最小限にとどめ、日焼けランプの使用、紫外線療法は避けること。