有棘細胞癌ゆうきょくさいぼうがん

有棘細胞がんは、皮膚がんの一種で、ボーエン病(ぼーえんびょう)や日光角化症(にっこうかくかしょう)から発症することが多いといわれています。 顔や手の甲など、日光にあたる部分にできることが多いため、紫外線が要因のひとつとして考えられていましたが、慢性炎症、ウイルス、放射線などが関与していることがわかっています。昔は広い範囲のやけどの跡や放射線治療後の皮膚炎から発症するものが多かった病気です。小さなブツブツができ、進行すると硬いこぶやただれがみられるようになります。ただれた部分は細菌の二次感染により特有の悪臭がします。高齢者に多くみられます。 ボーエン病は、皮膚の有棘細胞がんが皮膚の一番表面に近いところだけに留まったがんの一種です。日光角化症と異なり、からだや腕や脚にも生じます。 1~10cm程度の赤みを帯びた平らな盛り上がりが特徴で、境界は比較的明瞭です。

有棘細胞癌の症例画像

監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生

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参考:
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