うっ滞性皮膚炎は、脚の静脈の血流が滞ることで皮膚に炎症が生じる病気です。原因のひとつとして下腿静脈瘤(かたいじょうみゃくりゅう)が考えられており、脚の血管が膨れて脚がむくんだり、血管がボコボコと盛り上がったりすることがあります。下腿静脈瘤になると、脚の表面に曲がりくねった血管が浮き出てみえることがあります。 また、立ちっぱなしや脚の麻痺、肥満、妊娠などにより静脈の血流が悪くなることによっても生じます。主に脚の下から3分の1にむくみ[浮腫(ふしゅ)]を生じたり、皮膚が硬くなったり、小さい赤い発疹[紅斑(こうはん)]、赤紫色のブツブツ[紫斑(しはん)]、小さめのブツブツ[小丘疹(しょうきゅうしん)]などによって皮膚の色が濃くなったりします[色素沈着(しきそちんちゃく)]。重症化すると皮膚がただれたり、痛みを伴う下腿潰瘍(かたいかいよう)になります。特に高齢者や女性に多くみられます。
うっ滞性皮膚炎の症例画像
監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生
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