サルコイドーシスは、全身の臓器やさまざまな部位に炎症が生じ、肉芽腫という硬いブツブツしたもの[結節(けっせつ)]ができる病気です。
原因は不明ですが、遺伝的素因、環境素因、免疫学的素因などが複雑に絡んで発症すると考えられています。
多くは自覚症状がなく、健康診断や別の理由で行った胸部X線検査でみつかることが多いです。
多くの場合、自然に治るため、臓器障害などがなく症状が軽微な場合には治療をせずに経過を観察しますが、必要に応じて全身検索をすべきです。
20歳代と50歳以上に多くみられます。
サルコイドーシスの症例画像
監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生