おでき・吹き出物【せつ、よう】おでき・ふきでもの

おできは、癤(せつ)とも呼ばれています。癤が複数集まると癰(よう)になります。 癤は、毛包炎(もうほうえん)または毛嚢炎(もうのうえん)が進行したもので、毛穴に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が感染することで引き起こされる病気です。 毛穴に一致した赤い発疹[紅斑(こうはん)]が痛みと熱をもってはれあがります。数日から数週で膿(うみ)が溜まった状態となり、膿が出ると症状が改善されますが、小さな傷跡を残します。 毛包炎または毛嚢炎は、毛穴の浅い部分に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などが感染することで炎症が起こる病気です。 顔や背中などの毛が生えている部位に生じやすく、毛穴に一致した赤い発疹[紅斑(こうはん)]や膿が溜まった状態[膿疱(のうほう)]があらわれ、かゆみや軽い痛みを伴います。発疹は数日で跡を残さずなくなります。進行すると、癤や廱になります。再発を繰り返すことが多くあります。 癰は、癤が悪化して複数の毛穴に細菌が感染することで引き起こされる病気です。赤い発疹が半球状に大きくはれあがり、強い痛みと発熱、倦怠感などがあらわれます。膿が出ると症状が改善され、2~4週間で治ります。 年齢や性別に関係なく発症する可能性がありますが、糖尿病や免疫機能の低下している患者さんほど重症化しやすいといわれています。

おでき・吹き出物【せつ、よう】の症例画像

監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生

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参考:
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