乳房外パジェット病は、皮膚がんの一種で、外陰部、肛門周囲、わきの下、へそ周りなどアポクリン腺のあるところに発症する病気です。
汗を分泌するアポクリン腺の細胞ががん化することが原因と考えられています。
発症すると、赤色・褐色・白色などのしみや湿疹のような病変があらわれます。通常、自覚症状はありません。進行すると、しみや湿疹のような病変にかさぶたやただれなどが生じてしこりを形成し、リンパ節や内臓に転移します。
高齢者に多くみられます。
乳房外パジェット病の症例画像
監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生