マダニ刺咬症は、山林や野原の草木に生息するマダニが皮膚に吸着して吸血することで生じる病気です。 マダニは皮膚表面を移動するため、からだのいたるところが吸血されます。吸血されると、赤い発疹[紅斑(こうはん)]、むくみ[浮腫(ふしゅ)]、出血があらわれます。かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。 マダニが媒介する感染症には、ボレリアという細菌に感染することによって引き起こされるライム病(らいむびょう)、ウィルス感染症の重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)、リケッチア感染症の日本紅斑熱などがあります。日本における発症数は少ないものの、マダニは日本にも生息しているため、注意が必要です。
マダニ咬傷の症例画像
監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生
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