肥厚性瘢痕は、皮膚の傷が治る過程で傷跡が紅褐色に盛り上がった[隆起(りゅうき)]状態のことで、ニキビ跡や外科手術の縫合部にできることが多く、つまんでも痛みはありません。数年以内に自然と小さくなることが多いです。
ケロイドは、紅褐色に盛り上がり[隆起(りゅうき)]が傷跡の範囲を越えている場合を指し、自然に小さくなる傾向はほとんどありません。大きくなると中央部が平たくなり[扁平化(へんぺいか)]、つまむと痛みを伴います。また、かゆみを伴う場合もあります。
多くはケガや手術から1ヵ月以内に発症します。
肥厚性瘢痕の症例画像
監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生