下腿潰瘍は、血液の流れが障害されることで皮膚がただれる病気です。血液の流れが障害される原因はさまざまですが、糖尿病や喫煙などにより動脈の流れが悪くなる場合と、肥満や妊娠、立ち仕事、体質などにより静脈の流れが悪くなる場合があります。脚の血管が膨れて脚がむくんだり、血管がボコボコと盛り上がったりする状態を下腿静脈瘤 (かたいじょうみゃくりゅう)といい、血液の流れが滞って皮膚に炎症が起きている状態をうっ滞性皮膚炎(うったいせいひふえん)といいます。 動脈の流れが悪い場合、症状は足先にあらわれやすく、痛みが強いことが特徴です。静脈の流れが悪い場合、症状は脚の下3分の1にあらわれやすく、脚を上げると痛みが和らぐのが特徴です。
下腿潰瘍の症例画像
監修:京都大学 皮膚科 名誉教授 宮地 良樹 先生
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