アトピー性皮膚炎のガイドライン情報
国内のガイドライン
日本アレルギー学会 日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成委員会(アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021)
- 『現時点において、アトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静するための薬剤で、有効性と安全性が多くの臨床研究で検討されている外用薬は、ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏(topical calcineurin inhibitor;カルシニューリン阻害外用薬)とデルゴシチニブ軟膏(Janus kinase inhibitor;JAK阻害外用薬)である。』、『アトピー性皮膚炎の炎症に対しては速やかに、かつ確実に鎮静させることが重要であり、そのためにステロイド外用薬とタクロリムス軟膏とデルゴシチニブ軟膏をいかに選択し組み合わせるかが治療の基本である。』と記載されている1)。
- 『アトピー性皮膚炎の治療にステロイド外用薬は有効と考えられ、適切な使用を前提に副作用を考え含め、すすめられる。〔推奨度:1、エビデンスレベル:A〕』、『2歳以上のアトピー性皮膚炎患者の症状改善を目的としてタクロリムス軟膏はすすめられる。〔推奨度:1、エビデンスレベル:A〕』、『2歳以上のアトピー性皮膚炎患者の症状改善を目的としてデルゴシチニブ軟膏はすすめられる。〔推奨度:1、エビデンスレベル:A〕』と記載されている1)。
- 日本アレルギー学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021. アレルギー 70(10), pp1257-1342, 2021