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服薬指導に役立つ皮膚外用剤の基礎知識 No.2:【よくあるご質問】皮膚外用剤の塗り方にはどのような方法がありますか。


よくあるご質問

Q.皮膚外用剤の塗り方にはどのような方法がありますか。

A.最も一般的な外用療法である単純塗布、それ以外に重層療法、密封療法(Occlusive Dressing Technique:ODT)の3つの方法があります。

解説

単純塗布とは指の腹で皮膚外用剤をとり、塗り広げる方法です。患部が広範囲にわたる場合は、患部に直接皮膚外用剤を出して手のひら全体でのばすとよいでしょう。単純塗布は通常擦り込む必要はありません。筋肉痛などに使用する皮膚外用剤ではマッサージ効果もあることから、塗擦することがあります(詳細は本文参照)。
重層療法は2種類以上の皮膚外用剤を重ねて外用する方法です。重層療法はさらに塗布・貼付法、二重塗布法、二重貼付法があります。いずれの方法も単純塗布や塗擦よりも治療効果は高まります。また、リント布やガーゼを用いた場合、患部の掻破による悪化も防止できる利点があります。
密封療法は皮膚外用剤を塗布した後に、ポリエチレンフィルムで被い密封する療法です。抗悪性腫瘍剤などのようにODTが原則的な外用剤と、タクロリムス水和物軟膏やジクロフェナクナトリウムゲルのように行わないことが添付文書に記載された外用剤もあり、添付文書での用法のチェックは不可欠です。

参考:
大谷道輝:スキルアップのための皮膚外用剤Q&A改訂2版,南江堂,東京,2011
常深祐一郎 編:みんなの皮膚外用薬.南山堂,東京,2019

服薬指導に役立つ皮膚外用剤の基礎知識 No.2
  1. 塗布と塗擦の違い・塗布量・塗布回数
  2. 【よくあるご質問】皮膚外用剤の塗り方にはどのような方法がありますか。

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