ヒルドイドフォーム0.3%のご紹介

臨床試験結果

薬物動態

角層中薬物量 (健康成人)1)

1) 藤村昭夫ほか:臨床医薬, 34(2), 109, 2018
[利益相反]本試験に関する費用負担はマルホ株式会社が行った。著者のうち3名はマルホ株式会社の社員である。

対象

20歳以上35歳未満の健康成人男性10例

方法

左右の前腕内側にヒルドイド®フォーム0.3%及びヒルドイド®クリーム0.3%塗布部位(2.0×2.0cmの正方形)をそれぞれ5ヵ所設定した。塗布量は塗布部位1ヵ所あたり20μLとした。単回塗布4時間後に両薬剤塗布部位の角層を剥離し角層中薬物量を測定した※1

解析計画

薬物動態解析対象集団を対象に、両薬剤の角層中薬物量の要約統計量を求めた。生物学的同等性の判定基準は対数変換された両薬剤における平均角層中薬物量の差の90%信頼区間がlog(0.70)~log(1.43)の範囲内であることとした。

結果

ヒルドイド®フォーム0.3%及びヒルドイド®クリーム0.3%を塗布した際の4時間後の角層中薬物量の平均値は、ヒルドイド®フォーム0.3%で5.159μg/2.54cm2 ※2、ヒルドイド®クリーム0.3%で5.261μg/2.54cm2であった。この結果をもとに、両薬剤の角層中薬物量の対数値の平均値の差の90%信頼区間を検討したところ、log(0.710)~log(1.229)であり、両薬剤の生物学的同等性が確認された。本試験では、有害事象は発現しなかった。

※1 ヒルドイド®フォーム0.3%は容器から泡状に噴出されるが、塗布前にあらかじめ液状に戻して用いた
※2 2.54cm2は角層剥離用テープの面積

薬効薬理

角層水分量の変化量 (健康成人)2)

2) 藤村昭夫ほか:臨床医薬, 34(2), 115, 2018
[利益相反]本試験に関する費用負担はマルホ株式会社が行った。著者のうち2名はマルホ株式会社の社員である。

対象

20歳以上35歳未満の健康成人男性20例

方法

左右の前腕にヒルドイド®フォーム0.3%及びヒルドイド®クリーム0.3%塗布部位(半径2.0cmの円)をそれぞれ1ヵ所設定した。塗布量は塗布部位1ヵ所あたり50μLとした。単回塗布30分後に表面の残存製剤を乾いた脱脂綿でふき取った。塗布前、塗布1,2,3,4,5,6,8及び10時間後に角層水分量を測定した※3

解析計画

薬理学的反応の解析対象集団を対象に、Δ角層水分量、Δ角層水分量の要約統計量、Δ角層水分量の曲線下面積の要約統計量、Δ角層水分量の曲線下面積の対数値を求めた※4。両薬剤におけるΔ角層水分量の曲線下面積の対数値の平均値の差の90%信頼区間がlog(0.70)~log(1.43)の範囲内であるかを検討した。

結果

ヒルドイド®フォーム0.3%及びヒルドイド®クリーム0.3%を塗布した際のΔ角層水分量の平均値(標準偏差、以下S.D.)は、それぞれ塗布1時間後28.08(6.23)、22.09(5.79)、塗布10時間後20.15(3.99)、21.40(4.00)であった。また、Δ角層水分量の曲線下面積の平均値(S.D.)はヒルドイド®フォーム0.3%が221.15(45.45)、ヒルドイド®クリーム0.3%が212.95(36.14)であった。この結果から、ヒルドイド®フォーム0.3%はヒルドイド®クリーム0.3%と同等の角層水分保持増強作用を持つことが確認された。本試験では、有害事象は発現しなかった。

Δ角層水分量の推移

Δ角層水分量の推移

※3 ヒルドイド®フォーム0.3%は容器から泡状に噴出されるが、塗布前にあらかじめ液状に戻して用いた
※4 Δ(デルタ):変化量。Δ角層水分量=各測定時点の角層水分量(代表値)-両薬剤塗布前の角層水分量(代表値)
※5 角層水分量(代表値)の定義:角層水分量の両薬剤ごと、測定時点ごとの3回の測定値の平均

ヒルドイド®フォーム0.3%の有効性及び安全性の検討試験

皮脂欠乏症患者を対象とした一般臨床試験(非対照非盲検多施設共同)3)

3) 川島眞ほか:皮膚の科学, 16(5), 356, 2017 より一部改変
[利益相反]本試験に関する費用負担はマルホ株式会社が行った。著者のうち2名はマルホ株式会社の社員である。

試験概要

目的

ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%からヒルドイド®フォーム0.3%への切り替え後の有効性及び安全性を確認する。

対象

20歳以上の皮脂欠乏症※6患者60例(男性13例、女性47例、平均年齢54歳)

※6 治療開始日に体幹、上肢又は下肢のいずれかの皮膚において、皮膚所見スコア(皮膚乾燥・鱗屑)がいずれも1以上の
  皮疹を有する

皮脂欠乏症の病変部位

部位 治療開始日の皮脂欠乏症の
病変部位
治療開始日に選択した
有効性評価対象部位
体幹 3(5.0) 0
上肢 9(15.0) 1(1.7)
大腿 3(5.0) 0
下腿 60(100) 59(98.3)

被験者60例の内訳 例数(%)

投与方法

患者は、試験担当医師に指示された部位の皮疹に対し、治療開始日から2週後の来院時までヒルドイド®ソフト軟膏0.3%を塗布し、2週後の来院時から4週後の来院時までヒルドイド®フォーム0.3%を塗布した。両薬剤は1日2~3回、皮疹範囲に応じて試験担当医師から指示された量を塗布した。必要量は1FTU(約0.5g)を成人の手のひら2枚分程度の面積に塗ることを基準として算出した。ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%は1FTUが約0.5g、ヒルドイド®フォーム0.3%は製品キャップ大が約1gであることを目安とした。

スケジュール

スケジュール

評価項目

〔有効性〕 主要評価項目 :薬剤切り替え後の治療効果※7
      副次評価項目 :皮膚所見スコア(皮膚乾燥・鱗屑)の経時推移
〔安全性〕 評価項目 :有害事象(自覚症状及び他覚所見・臨床検査値異常変動)と臨床検査値

※7 試験担当医師は、有効性評価対象部位の4週後の治療効果を2週後と比較し、「治療効果が維持された」「治療効果が維持
されなかった」の2段階で評価した

解析方法

有効性についてはFAS※8を主たる解析対象集団とした。安全性については安全性に関するデータが1つもない症例を除いた集団を解析対象集団とした。また、薬剤切り替え後の治療効果の判定が欠測の場合は、「治療効果が維持されなかった」として扱った。

※8 FAS(Full Analysis Set):最大の解析対象集団

結果

結果① ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%からヒルドイド®フォーム0.3%への切り替え後の治療効果[主要評価項目]

皮脂欠乏症患者において、ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%からヒルドイド®フォーム0.3%への切り替えにより治療効果が維持された割合は98.3%(59/60例)であった。

薬剤切り替え後の治療効果(FAS)

薬剤切り替え後の治療効果(FAS)

※9 この1例は、4週後来院日が許容範囲外であったため治療効果によらず「治療効果が維持されなかった」として取り扱った

結果② 皮膚所見スコア(皮膚乾燥・鱗屑)の経時推移[副次評価項目]

皮膚乾燥スコアの平均値(標準偏差、以下S.D.)は、治療開始日が2.3(0.8)、2週後が1.1(0.7)、3週後が0.7 (0.5)、4週後が0.5(0.5)であった。個々の患者スコアは、薬剤切り替え後の悪化はみられず、全例が改善又は不変であった。

鱗屑スコアの平均値(S.D.)は、治療開始日が2.2(0.8)、2週後が0.3(0.4)、3週後が0.1(0.2)、4週後が0であった。個々の患者スコアは、薬剤切り替え後の悪化はみられず、全例が改善又は不変であった。

皮膚所見スコア(FAS)

皮膚所見スコア(FAS)

評価基準:皮膚所見スコア
有効性評価対象部位の皮膚乾燥、鱗屑の重症度を以下の5段階の評価基準に従い、スコアにより試験担当医師が評価した。

スコア 皮膚乾燥
0 な し 皮膚乾燥は認められない
1 軽 微 皮膚がごくわずかに乾燥している
2 軽 度 皮膚がわずかに乾燥している
3 中等度 皮膚が明らかに乾燥している
4 高 度 皮膚が高度に乾燥している
スコア 鱗 屑
0 な し 鱗屑は認められない
1 軽 微 ごくわずかに鱗屑が認められる
2 軽 度 わずかに鱗屑が認められる
3 中等度 明らかに鱗屑が認められる
4 高 度 大量の鱗屑が認められる

*治療開始日及び4週後は、許容範囲外に来院した1例を欠測データとした

副作用

副作用は治療期間1(ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%)において60例中2例(3.3%)に、治療期間2(ヒルドイド®フォーム0.3%)においては60例中1例(1.7%)に認められた。重篤な副作用及び投与中止に至った副作用は認められなかった。

  ヒルドイド®ソフト軟膏0.3% ヒルドイド®フォーム0.3%
安全性解析対象集団 60 60
副作用発現例数(%) 2(3.3%) 1(1.7%)
副作用の種類 副作用発現例数(%)
ヒルドイド®ソフト軟膏0.3% ヒルドイド®フォーム0.3%
一般・全身障害及び投与部位の状態 2(3.3%) 0
適用部位刺激感 1(1.7%) 0
適用部位そう痒感 1(1.7%) 0
皮膚及び皮下組織障害 0 1(1.7%)
紅斑 0 1(1.7%)
そう痒症 0 1(1.7%)
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