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ぬり薬の蘊蓄 おわりに

患者さんへの皮膚外用剤の説明が不足していることから、不適切な使用が多く認められています。最近の報告でも、外用指導に関する患者さんのアンケート結果では、「(患者が理解できるように医療関係者が) 外用指導してくれているととても感じる」と回答している割合は8.7%と10%に達していません36)。この一因として、医療関係者の皮膚外用剤に関する理解が不足していることが考えられます。皮膚外用剤について正しく理解するためには、主薬だけでなく、基剤や剤形および添加剤の理解が不可欠です。基剤や剤形および添加剤は、アドヒアランスにも大きく影響します。皮膚外用剤はアドヒアランスの維持が治療効果に大きく影響することから、基剤や剤形および添加剤の理解に加え、皮膚外用剤に触れて使用感を実感しておくことも大切です。本書が皮膚外用剤への関心を高め、皮膚外用剤の適正使用につながることを願っています。

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大谷 道輝 先生

佐々木研究所
大谷 道輝 先生

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