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服薬指導に役立つ皮膚外用剤の基礎知識 No.4:【よくあるご質問】皮膚外用剤の保存方法について教えてください。


よくあるご質問

Q.皮膚外用剤の保存方法について教えてください。

A.皮膚外用剤は、保存に温度管理が必要なもの、火気を避けて保存が必要なものなど各薬剤により保存条件が異なります。

解説

外用剤の服薬指導では用法だけでなく、保存方法の指導も重要です。
患者さんによっては室温なら大丈夫、何でも冷蔵庫なら長期保存できると考えている人も少なくありません。
皮膚外用剤の中にも温度、湿度あるいは火気を避けるなど保存条件が規定されている薬剤があります。添付文書で保存条件について確認し、適切に指導しましょう。
例えば、夏の車内は80℃以上の高温に達することがあります。夏場に車内に置き忘れた皮膚外用剤は、一度溶けて再固化しても主薬の分散性が悪化していることがあるので使用することができません。
軟膏剤の基剤は加温により溶けてしまうものが大部分です。特に油脂性基剤や乳剤性基剤ではより低い温度で影響を受けてしまいます。ステロイド外用剤の軟膏剤の中にはチューブを加温後、再固化させた場合、チューブの上部には主薬のステロイドが数%しか残存せず、ほとんどが下部に遍在していることが明らかにされています。

参考:
大谷道輝:スキルアップのための皮膚外用剤Q&A改訂2版,南江堂,東京,2011

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