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製品特徴~初めての方はこちら~


    製品まるわかり動画

    動画でわかる!巻き爪マイスターとは?

    巻き爪マイスター 実臨床での装着映像はこちら

    巻き爪マイスターの特徴

    巻き爪マイスターの構造

    コイルばねに内蔵された超弾性合金ワイヤの弾性力を利用して、爪の彎曲を矯正します。

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    巻き爪マイスターの構造

    正しい装着図

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    正しい装着図

    サイズバリエーション

    4種類のサイズバリエーションがあり、彎曲に沿った爪の横幅(下図a)によって選択します。

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    SSサイズ

    SSサイズ 14-16mm

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    Sサイズ

    Sサイズ 17-19mm

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    Mサイズ

    Mサイズ 20-22mm

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    Lサイズ

    Lサイズ 23-25mm

    目安として、彎曲に沿った爪の横幅(図のa)が14-16mmの方はSSサイズ、17-19mmの方はSサイズ、20-22mmの方はMサイズ、23-25mmの方はLサイズを選択してください。

    • 装着には専用工具が必要です。
    • 医療機関において、医師の指示のもと、医療担当者が装着してください。
    • 爪の横幅が14-25mmの範囲を大きく外れる場合は装着いただけません。
    • 測定用のシールが巻き爪マイスター購入時に1シート同封されています。
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    爪の横幅

    装着例、装着に注意を要する爪

    巻き爪の程度や形状は、症例によって様々です。巻き爪マイスターによる矯正治療を行う場合には、装着に適した爪かどうかを見極めることが重要となります。

    巻き爪マイスターの装着例

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    巻き爪マイスターの装着例
    上手な装着のポイント
    • 爪幅に合った推奨サイズを選択してください。
    • 爪の側縁(Uフック固定部)に付着した角質を、鑷子などを用いて十分に除去してから装着してください。
    • 巻き爪マイスターを破損させず確実に装着するために、必ず専用工具(別売)を用いるようにしてください。
    • Uフックの奥まで爪が入り込んだ状態で、Uフックを閉じて固定してください。
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    巻き爪マイスターの装着例-不規則
    上手な装着のポイント
    • Uフックは爪の彎曲の強い側を先に引っかけることで、簡単かつ迅速に、巻き爪マイスターを装着することができます。

    装着に注意を要する爪

    陥入症状を伴っている場合

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    陥入症状を伴っている場合

    症状を悪化させるおそれがありますので、皮膚の損傷面(びらん・潰瘍面や炎症の強い部位など)に接触する可能性がある場合は装着を控え、損傷面の治療を優先してください。

    爪白癬を合併している場合

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    爪白癬を合併している場合

    白癬菌の感染によって脆弱化した爪が割れて(欠けて)しまうことがあります。

    爪の厚みが薄い場合

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    爪の厚みが薄い場合

    Uフックの固定時に作用する強い力で爪が割れて(欠けて)しまうことがあります。

    爪に亀裂が入っている場合

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    爪に亀裂が入っている場合

    巻き爪マイスターの装着中に爪の亀裂が拡大して、爪が割れて(欠けて)しまうことがあります。

    動画でギモン解消!困ったときはこちらをご覧ください。
    巻き爪マイスターを適切にご使用いただくために

    装着方法

    装着方法

    爪の両側縁にUフックを引っかけ、専用工具でUフックを潰して固定します。

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    装着方法

    装着は医療担当者が行い、患者自身やご家族による装着は控えさせてください。

    装着方法動画

    専用工具の使い方

    鉗子に似た形状で、先端部が巻き爪マイスターのコイルばねの形状に合わせた形に加工されています。巻き爪マイスターを爪の側縁に引っかけるとき、また、爪に固定する際、Uフックを潰すために使用します。

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    はさみ
    Uフックをつかむときは、図で示した部分をつまむようにしてつかみます。
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    Uフックをつかむとき
    Uフックをつかむときは、図で示した部分をつまむようにしてつかみます。
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    Uフックをつかむとき
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    Uフックを潰すとき

    Uフックを潰すときは、半円状のくぼみがあるほうをコイルばねに合わせ、はさみ込むようにして潰します。

    Uフックを潰す際は、目安として専用工具の柄の部分がくっつくまでしっかりと締めてください。

    そうすることで、Uフックが爪にしっかりと食い込み、外れにくくなります。

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    Uフックを潰す前/固定時

    ※爪が薄かったりひび割れしている場合は、締める力を調整してください。

    マイスターエイドの使い方

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    マイスターエイド

    本品は、爪周囲に貯留した角質を除去するため、また、巻き爪マイスター(別売)の着脱を補助するために使用します。

    ※使用にあたっては、製品に同梱されている取扱説明書を必ずお読みください。

    取扱説明書はこちら

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    リムーバー側
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    アタッチ側

    マイスターエイド使用方法動画

    巻き爪マイスター装着の注意点

    爪の陥入等により爪周囲に強い炎症がある場合や、巻き爪マイスターが損傷皮膚に接触する可能性がある場合は装着しないこと。

    炎症部位や損傷皮膚(びらん・潰瘍面など)への接触により、強い痛みや炎症症状の発現、およびそれら症状が悪化するおそれがあります。

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    炎症

    適応サイズの選択

    必ず爪幅に合った推奨サイズを選択してください。
    爪幅が14-25mmの範囲から外れる場合には原則として装着しないようにしてください。
    無理な装着によっては巻き爪マイスターが破損することがあります。

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    推奨サイズ
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    測定

    装着前に必ず爪幅を測定し、適応するサイズを選択していただくようお願いいたします。

    測定用のシールが巻き爪マイスター購入時に1シート同封されています。

    装着する前に、マイスターエイド(別売)や 鑷子(せっし)(ピンセット)などを用いて、爪に付着した角質を除去してください。

    そうすることで、サイズ選択のときに爪幅を正確に測定することができます。また、Uフックが爪に引っかかりやすくなり、さらに、Uフックを潰したときにしっかりと爪に食い込んで固定されるため、巻き爪マイスターが外れにくくなります。

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    角質除去

    Uフックは爪の彎曲の強い側を先に引っかけてください。

    そうすることで、より簡単かつ迅速に装着できます。

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    彎曲している巻き爪

    爪の側縁がUフックの奥まで入っていることを確認してからUフックを潰して固定してください。

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    フックを閉じる前に
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    フックを閉じる前に

    Uフックを潰すときは、専用工具先端の半円状のくぼみをコイルばねに合わせること、専用工具をコイルばねに対して直角に合わせること、確実にUフックをはさみ込むことを特にご注意ください。

    正しくはさみ込めていない場合、コイルばねが潰れてしまい破損につながるおそれがあります。

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    専用工具がコイルばねに対して斜めになっている
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    専用工具がコイルばねに対して直角になっている
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    専用工具でUフックをはさみ込めていない
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    専用工具でUフックをはさみ込めている

    コイルばねを過度に伸ばさないでください。

    ばねの伸長には限界があり、伸ばしすぎると不可逆変形をきたし縮まなくなってしまいます。

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    コイルばねの取り扱い

    超弾性合金ワイヤがコイルばね内部で引っかかったら、指で押して引っかかりをなくしてください。

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    超弾性合金ワイヤの引っかかり

    装着中は、可能な限り市販の医療用テープ等で、本品の固定を行ってください。

    靴下やストッキング等が傷つくのを防ぐとともに、巻き爪マイスターが脱落しにくくなります。

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    テープによる保護
    • テープを貼るときは、引っ張らずに(伸ばさずに)貼ってください。
    • テープは衛生面を考慮し、入浴時などに取り換えてください。
    • テープを剥がすときは、巻き爪マイスターが外れないよう矢印で示した方向に剥がすイメージで、ゆっくり剥がしてください。
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    テープを剥がすとき

    【使用するテープの例】

    ニチバン社 スキナゲートメッシュ
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    スキナゲートメッシュ
    3M マイクロポア
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    マイクロポア

    装着に注意が必要な巻き爪

    爪が短く、側縁にUフックを引っかけることが困難な場合

    巻き爪マイスターが爪の側縁にしっかりと固定されていないと脱落しやすくなります。
    Uフックの幅が1㎜あるため、1~2㎜程度の爪の長さが必要です。

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    装着に注意が必要な巻き爪

    爪に異常(爪のひび割れ・欠損、合併症等)が見られる場合

    症状がさらに悪化する可能性があります。

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    装着に注意が必要な巻き爪

    爪の厚さが薄い場合

    巻き爪マイスターの固定時や装着中に爪が欠けたり割れたりしてしまう可能性があります。

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    装着に注意が必要な巻き爪

    使用上の注意

    〔使用目的又は効果〕

    巻き爪(過度に彎曲した爪)を矯正する。

    〔使用方法等〕

    〈使用方法等に関連する使用上の注意〉

    1. 爪の側縁に遊離縁(爪床から遊離している部分)が少ない場合は、爪が伸びてから使用すること。Uフックの装着時に痛みが生じることがある。
    2. 専用工具を使用して装着すること。使用しない場合、しっかり固定されず、外れやすくなるおそれがある。
    3. 装着中は、可能な限り市販の医療用テープ等で、本品の固定を行い、医療用テープ等をはがす際は本品が外れないように注意するよう患者に指導すること。

    〔使用上の注意〕

    1.重要な基本的注意

    1. 本品が損傷皮膚に接触する可能性がある場合は使用しないこと。
    2. 装着する趾の状態(爪のひび割れ・欠損、合併症等)を確認し、忍容性を考慮した上で医療担当者が装着すること。
    3. 装着後に強い痛みや炎症、出血があらわれた場合には、使用を中止すること。また、医療機関を受診するように患者に指導すること。
    4. 装着後に破損等(コイルばねからの超弾性合金ワイヤの飛び出しやUフック破断等)した場合、破損部分が装着部位周辺の皮膚または爪を傷つけるおそれがあるので、使用を中止すること。患者自身で取り外すことが難しい場合には、医療機関を受診するように患者に指導すること。
    5. 一つの爪に複数個装着すると、痛みや過矯正などの有害事象があらわれるおそれがあるため注意すること。
    6. MRIの撮影を行う際は、本品を取り外すこと。(本品がMRI装置に吸着する可能性がある。)

    2.その他の注意

    本品で靴下やストッキングなどが破れることがあるので、注意すること。

    有限要素解析1)

    監修:
    • 大阪大学大学院基礎工学研究科 特任教授 村瀬 晃平 先生

    巻き爪マイスターは爪を自然な形で矯正できる設計をしています。また、近位部の矯正効果も期待できます。

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    有限要素解析
    1. 2019年8月作成 マルホ発條工業株式会社 社内資料:有限要素解析結果報告書
    2. 齋藤ら, MB Derma. 258: 47-57. 2017

    巻き爪マイスターの開発秘話

    巻き爪マイスターの開発秘話

    医療現場の声に応えたい、ばね職人の7年間の挑戦

    巻き爪マイスターは、創業60年を超えるばねメーカーならではの発想で開発された巻き爪矯正具です。今回は、発売に至るまでの経緯や開発の裏側について、開発担当者に取材しました。

    [PROFILE]
    入社以来、約50年間、ステンレスや形状記憶合金を中心としたさまざまな金属製品の製造・開発に携わる。脳動脈瘤塞栓コイルやIVUS関連製品の開発実績あり。

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    マルホ発條工業株式会社 医療機器部品事業部 生産開発担当 人見 泰行(68)

    マルホ発條工業株式会社
    医療機器部品事業部
    生産開発担当
    人見 泰行(68)

    「巻き爪マイスター」開発のきっかけは?

    2010年に、皮膚科医師からグループ会社であるマルホ株式会社を通じて、巻き爪の治療器具を作れないかという相談を受けました。当時は、巻き爪の治療方法が確立しておらず、医療現場で治療器具を求める強い声があると聞きました。
    当社は、ばね・医療機器部品・包装機を開発する会社ですので、長年培ってきた金属加工の技術や知識があります。そのため、このお話を引き受け、巻き爪治療の分野に参入することとなりました。

    どのようなコンセプトで開発されましたか?

    当時、市場に流通していた製品は、装着に時間がかかるもので、安全性にも改良の余地があると考えました。そのため、「簡易な装着」、「確実な矯正力」、「安全への配慮」の3つをコンセプトとして開発を進めました。

    現在の仕様に至るまでの経緯は?

    100個以上の試作品を作成しました。
    最初の試作品は、爪の両端にひっかけるための2つのU字型フックをワイヤで橋渡しするという仕様でした(図1)。しかし、巻きの強い爪にはうまく取り付けられず、失敗に終わりました。
    その後、爪表面に接着剤でフックを取り付けてワイヤを通すなど、さまざまな仕様を試みましたが、装着の簡便性や、効果の持続性に課題が残りました。さらに、さまざまな爪幅サイズに対応しにくいといった問題もありました。これらを解決できず、開発は2年間中断となりました。

    図1:最初の試作品
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    図1:最初の試作品

    2年間のブランクを経て、開発はどのように進みましたか?

    開発を再開したのは、自社の強みであるばねとニッケルチタン合金、Uフックを組み合わせるというアイデアに辿り着いたときです。
    コイルばねの伸縮を活かせばある程度の爪幅に対応できるのではないかと考え、コイルばねの中に超弾性ワイヤを内蔵する仕様としました。そうすることで、簡便かつ比較的長期間の装着ができる製品設計となりました(図2)。
    そこからさらに、Uフックのサイズ、ばねや超弾性ワイヤの応力を細かく調整し、計7年間の開発期間を経て、2019年に発売を迎えることとなりました。現在、約1,000軒の医療機関に採用をいただいております。

    図2
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    図2:巻き爪マイスターの開発秘話

    今後も、医療現場の声を反映し、より有効性・安全性の高い製品を開発してまいりますので、さまざまなご意見を頂戴できれば幸いです。

    巻き爪マイスターの製造工程

    品質を第一に考える、ばねメーカーのこだわり

    巻き爪マイスターは、創業60年を超えるばねメーカーならではの発想で開発された巻き爪矯正具です。今回は、製造工程やその裏側について、製造担当者に取材しました。

    [PROFILE]
    入社以来ばねの製造に携わり、工業用の大型ばねから、医療用の小型ばねまで様々なばね製造に精通。 趣味はサイクリング、キャンプ。

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    マルホ発條工業株式会社 生産グループマネージャー 山田 源太(36)

    マルホ発條工業株式会社
    生産グループマネージャー
    山田 源太(36)

    巻き爪マイスターは、どのような方法で製造されていますか?

    巻き爪マイスターは、コイルばね、超弾性合金ワイヤ、Uフックの3種類の部品からできており、コイルばねに超弾性合金ワイヤが内蔵され、コイルばねの両端にUフックが溶接された構造となっています(図3)。

    図3:巻き爪マイスターの構造(拡大)
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    図1:巻き爪マイスターの構造(拡大)

    コイルばねは、コイリングマシンでばね形状に成形したのち、専用の炉で熱処理し、作製します。中央部のみ太い径に設計することで、装着の際、太い径の部分から優先的に伸長し、両端部にかかる負荷を減らし、不具合を防止する役割を担っています。超弾性合金ワイヤは、弊社基準を満たしたもののみを独自のルートで仕入れ、切断後に、端面をバレル機と呼ばれる設備を使用して研磨しています。Uフックの製造工程は企業秘密ですが、製品が装着中に脱落しないよう、カエシ付きの構造としております(図3)。
    組み立ての工程では、Uフックとコイルばねを、レーザーを使用したレーザー溶接機で溶接するのですが、非常に細かい作業のため、社内試験に合格した技術者の手で、ひとつひとつ行われています。

    1つの製品ができあがるまでにどのような工程がありますか?品質へのこだわりは?

    部品製造から、組立、洗浄、全数検査、梱包を含め、全部で45工程あります。小さな製品ではありますが、製品の品質を保つには、これらすべての工程が必要です。
    特に、組立後の全数検査には厳しい基準を設けております。中でも、溶接は特殊で難しい作業ですので、品質を担保するにはやはり全数を検査する必要があると考え、製造開始時から行っています。検査で除外されるのは、溶接の位置が基準から少しずれている、溶接部分の形が悪いといったものも含みます。機能上は問題のないものでも、社内で定める基準から外れるものは出荷品から除外しています(図4)。

    図4
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    図4:溶接基準を満たしたもの/基準から外れているもの

    医療関係者の方にメッセージをお願いします

    巻き爪マイスターは医療機器のため、有効性、安全性に直結する品質を何よりも重要と考えて製造しておりますが、万が一、不備がございましたら、マルホ株式会社を通じてご連絡いただけますと幸いです。
    今後も、高品質製品の安定供給を目指して精進してまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。

    お問い合わせ

    お問い合わせの内容ごとに
    専用の窓口を設けております。

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