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乾癬の治療


    治療法

    乾癬の治療法は、大きく外用療法、光線療法、内服療法、生物学的製剤の4つに分類できます。

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    図:乾癬の治療法の分類

    全ての患者さんにあてはまるとは限りません

    飯塚 一:Visual Dermatology16(9);850-851, 2017より一部改変

    外用療法ー乾癬治療の基本

    乾癬治療の基本であり、ビタミンD3外用薬とステロイド外用薬が中心となります。
    外用療法は、すべての治療法と組み合わせることができます。

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    薬の主な作用

    内服療法(飲み薬)

    皮膚症状の比較的重い方や皮疹面積の広い方に適しています。

    シクロスポリン

    免疫担当細胞(リンパ球)に対して作用し、過剰な免疫反応を抑える働きがあります。主な副作用として血圧上昇、腎機能障害、多毛などが生じることがあるため、定期的な血圧測定、血液検査が必要です。

    レチノイド(エトレチナート)

    表皮の角化異常を抑え、正常な表皮を再形成します。主な副作用として、手足の落屑、口唇炎が生じることがあります。また、胎児に影響を与えるおそれがあるため、服用中止後も、男性は6ヵ月、女性は2年間の避妊が必要です。

    アプレミラスト

    免疫にかかわる細胞に存在する酵素の働きを抑え、過剰に発現している炎症を起こす物質の生産を抑える働きがあります。主な副作用として頭痛や吐き気、下痢などが起こることがあります。

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    イラスト:内服療法

    光線療法(紫外線の照射)

    過剰な免疫反応を抑える治療法です。1週間に1-3回程度の通院または入院が必要です。

    PUVA療法

    光に対する感受性を高めるお薬を内服あるいは外用してUVA(長波長紫外線)を照射します。

    UVB療法

    UVB(中波長紫外線)を照射します。また、UVBの中でも治療効果が高く、狭い領域の波長を照射するナローバンドUVB療法や、治りにくい部位に対して部分的に照射できるターゲット型エキシマランプも普及しています。

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    イラスト:光線療法

    注射・点滴療法(生物学的製剤)

    乾癬を引き起こす炎症性のサイトカイン(たんぱく質)を直接抑制し、乾癬の症状を抑える治療です。

    投与できる患者さん

    • 今までの治療法で十分な効果がみられない
    • 皮膚の症状が全身の10%以上(およそ手のひら10個分)におよぶ患者さん
    • 難治性の皮膚の症状または関節の症状がある患者さん

    投与できない患者さん

    • 重い感染症のある患者さん
    • 治療が必要な結核、B型肝炎のある患者さん
    • 生物学的製剤の成分に対して過去にアレルギー反応を起こしたことのある患者さん など
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    注射・点滴療法

    各治療の作用ポイント

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    図:各治療の作用ポイント

    「尋常性乾癬治療におけるマーデュオックス軟膏の使い方」を動画で解説

    東京慈恵会医科大学 名誉教授 中川 秀己 先生 監修 患者指導用資材より

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