皮膚真菌症診療ガイドライン 2025 公開のお知らせ
皮膚真菌症診療ガイドライン 2025
公開のお知らせ
12月20日発刊の日本皮膚科学会雑誌に、「皮膚真菌症診療ガイドライン 2025」が掲載されました。 本ガイドラインは、「皮膚真菌症診療ガイドライン 2019」を基に、最新の疫学調査、経口抗真菌薬治療のエビデンス、経口抗真菌薬に対する耐性株の出現、新しい検査法などの情報が盛り込まれ、改訂されております。
ガイドライン改訂のポイント
「皮膚真菌症診療ガイドライン 2025」では、以下の内容に関して大きく変更または新たに追加されました。
- 最新の皮膚真菌症疫学調査結果(Foot Check 2023を含む)
- 経口抗真菌薬治療に関するエビデンス
- 経口抗真菌薬に対する薬剤耐性株の出現
- イムノクロマト法を含む新しい検査法
爪白癬抗原キット(抜粋)
爪白癬診断における意義
デルマクイック®爪白癬(以下、本キット)では、検体全体から抗原が速やかに抽出されるため、検体中のどこかに白癬菌(皮膚糸状菌)が存在すれば陽性となる。爪白癬診断において、直接鏡検では爪甲の溶解に時間を要し不完全な溶解となりがちなことや、菌要素の変形が強く、非典型的な菌糸やばらばらになった分節胞子等の形態をとっていることも少なくないことから、菌要素を見落としやすくなる。一方、本キットでは、爪甲中の抗原を検出するため、菌要素の形態によらず検出でき、直接鏡検における見落としを防ぐことができる。本キットを用いることにより視診で判断するより正確な判断ができ、不要な治療を減らすことに貢献できる。

爪白癬抗原キット 保険点数の留意事項
- ア白癬菌抗原定性は、爪白癬が疑われる患者に対して、イムノクロマト法により爪中の白癬菌抗原を測定した場合に算定する。
- イ本検査は、以下のいずれかに該当する場合に算定できる。
- (イ)KOH直接鏡検が陰性であったものの、臨床所見等から爪白癬が疑われる場合。なお、この場合においては、本検査を実施した医学的な必要性を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
- (ロ)KOH直接鏡検が実施できない場合。なお、この場合においては、KOH直接鏡検を実施できない理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
- ウ本検査は、関連学会の定める指針に従って実施すること。
臨床現場での位置づけについて
爪白癬診断キットは臨床試験の結果を鑑みると、KOH直接鏡検の補助検査としての十分な精度を有すると考えられる。しかし、爪白癬の診断においてはKOH直接鏡検が標準的な検査法であり、本キットはあくまでKOH直接鏡検の補完として使用されるべきである。
掲載誌情報
詳細は日本皮膚科学会雑誌「2025年135巻13号.P2511-2566」にてご確認いただきますようお願い申し上げます。



