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疥癬の外用薬の塗り方


    監修:
    • 公益財団法人 東京都保健医療公社 荏原病院 皮膚科部長 関根 万里 先生

    疥癬の治療で用いる外用薬には、フェノトリン、イオウ剤、クロタミトン1)、安息香酸ベンジル2)などがあります。
    保険適用外の薬剤を使用する場合には、患者さんや代理の方からインフォームドコンセントを文書で取得しましょう。
    また、外用薬を塗るときは「手袋」を着用しましょう。

    1. 保険適用外(ただし、保医発第0921001号により適用外使用が審査上認められている)
    2. 国内未承認

    通常疥癬

    首から下の全身に隙間無く塗りましょう。
    塗り残しが無いように注意し、手や足の指の間、爪のまわり、耳介の後ろ、しわの間、外陰部などにもしっかり塗りましょう。
    症状の無い部位にも塗ることが大切です。

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    手や足の指の間、爪のまわり、耳介の後ろ、しわの間、外陰部などにもしっかり塗りましょう。

    乳幼児や高齢者の場合では、顔や頭にも外用薬を塗りましょう。

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    乳幼児や高齢者の場合では、顔や頭にも外用薬を塗りましょう。

    角化型疥癬

    顔や頭も含めた全身に隙間無く塗りましょう。
    塗り残しが無いように注意し、手や足の指の間、爪のまわり、耳介の後ろ、しわの間、外陰部などにもしっかり塗りましょう。
    症状の無い部位にも塗ることが大切です。

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    顔や頭も含めた全身に隙間無く塗りましょう。

    角化の強い部位に融解作用のある薬剤を塗ります。
    薬剤を浸透させるために、手袋やビニール袋などで覆うことが有効です。
    爪疥癬を併発している場合では、患者さんが他の部位を指先で掻くことでさらに感染したり、疥癬が再発することがあります。他の部位への感染を防ぐためにも、手袋やビニール袋で覆うことは有効です。

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    角化の強い部位に融解作用のある薬剤を塗ります。

    厚い角質層はブラシなどで除去しましょう。
    角質層が厚く付着している部位では、ブラシやナイロンタワシなどを使って角質層を除去することで、外用薬の治療効果が高まります。
    爪疥癬を併発している場合、爪もブラッシングしましょう。角質が飛び散らないように温水中でブラッシングしましょう。

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    厚い角質層はブラシなどで除去しましょう。
    (動画および写真はマルホ株式会社提供資材『疥癬 感染予防対策-患者さんへの対応-』より引用)

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