ラピフォートワイプの開発の経緯
ラピフォートワイプ2.5%は、原発性腋窩多汗症に対する1回使い切りのワイプ製剤である。Dermira, Inc.※がグリコピロニウムトシル酸塩水和物3.75%ワイプ製剤(国内未承認)として開発し、米国では原発性腋窩多汗症の治療薬として2018年10月より販売されている。
本邦における原発性腋窩多汗症の治療の選択肢は限られており、簡便で有効かつ安全な治療法が求められていること、グリコピロニウムトシル酸塩水和物ワイプ製剤が既存治療の問題点を解決する新たな治療法になると考えられることから、マルホ株式会社が本邦における開発権を取得し、開発を進めた。原発性腋窩多汗症患者を対象とした国内第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験の結果、ラピフォートワイプ2.5%1枚を1日1回両腋窩に塗布した際の有効性および安全性が確認されたことから、2022年1月に製造販売承認を取得した。
※ 現在はJourney Medical Corporationが権利を保有