静脈留置針穿刺時の疼痛緩和(後期第Ⅱ相試験)
試験概要
試験デザイン
多施設共同二重盲検比較試験
対象
静脈留置針穿刺を必要とする手術予定患者
方法
穿刺予定部位にペンレステープ※または10%リドカインテープ1枚を約30分間貼付し、除去後直ちに静脈留置針(16~22G)を穿刺した。
有効性および安全性解析対象
有効性:10%リドカインテープ群 123例、ペンレステープ群 129例
安全性:10%リドカインテープ群 135例、ペンレステープ群 134例
評価項目
有効性、安全性、概括安全度、相対的満足度
有効性は、留置針穿刺時の疼痛の程度により下記の5段階で評価した。
1:著効、2:有効、3:やや有効、4:どちらともいえない、5:無効
※ペンレステープはリドカインを60%含有しています。
ペンレステープ群の有効性
ペンレステープ群は、著効22例、有効66例で有効以上の有効率は68.2%であった。
記事/インライン画像

本試験における副作用
10%リドカインテープ群で135例中1例(0.7%)、ペンレステープ群で134例中1例(0.7%)に貼付部の皮膚発赤が認められた。
- 用法・用量に関連する使用上の注意(一部抜粋)
- 本剤除去後直ちに処置等を行うこと。
- 使用上の注意(一部抜粋)
6. 適用上の注意 - 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に使用する場合、本剤を皮膚からはがした後、穿刺部位を消毒すること。
本剤を切って使用した場合、残薬は廃棄すること。
花岡一雄ら:基礎と臨床, 26(9), 4101(1992)(承認時評価資料)
[利益相反]本試験に関する費用は日東電工株式会社が負担した。