エムラインAdenoの測定原理
エムラインAdenoは、イムノクロマト法を測定原理とした、アデノウイルス抗原の検出用試薬です。テストカートリッジ内のメンブレン上には抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウス)が固相化してあり、また、金コロイド標識抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウス)を含んだコンジュゲーションパッドがセットされています。
- ① テストカートリッジの試料滴下部に滴下された試料中のアデノウイルス抗原は、コンジュゲーションパッド中の金コロイド標識抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウス)と反応して免疫複合体を形成します。
- ② この免疫複合体は、毛細管現象によりメンブレン上を移動し、判定部において、テストライン部に固相化された抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウス)に特異的に捕捉され赤紫色を呈することによって、試料中のアデノウイルス抗原を検出します。
試料中にアデノウイルス抗原が存在しなかった場合は免疫複合体が形成されず、金コロイド標識抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウス)を含む試料がテストライン部で捕捉されないため、赤紫色のテストラインは出現しません。
- ③ 陽性、陰性にかかわらず、滴下された試料と反応しなかった金コロイド標識抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウス)は、コントロールライン部に固相化された抗マウス免疫グロブロリン抗体(ヤギ)に捕捉されて赤紫色を呈します。これにより、展開が正常に進んだことを確認します。