超高齢社会で求められるフットケアの新たな視点
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超高齢社会を迎えている我が国において、高齢者に対するフットケアは重要課題!
- 加齢に伴う筋力低下や身体機能の変化により、歩行機能やバランス機能は低下し、転倒しやすい状態に陥ります1)。
- さらに高齢者の足や爪にはトラブルが多く、巻き爪や爪白癬による爪の変形や肥厚は転倒リスクを増加させることも報告されています2)。
- 転倒を予防しつつ自立した生活を長く続けるためには、適切なフットケアが重要です。母趾の爪の異常と下肢機能の関係性を検討した研究では、爪の異常を有する群では下肢機能は低い傾向があり、フットケア後に下肢機能の有意な改善が認められました3)。
1)山田実:日転倒予会誌, 2014; 1: 5-9.
2)原田和弘, ほか:日本公衛誌, 2010; 57: 612-623.
3)今井亜希子:MB Derma, 2016; 243: 40-46.
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適切な治療につなげるための爪白癬の早期診断
- 爪白癬は自覚症状が乏しく、高齢者では慢性化・進行した状態で見つかることも少なくありません4)。高齢者では併存疾患やポリファーマシーへの配慮が必要となる場合もあるため、重症化する前の早期診断・治療が望まれます。
- デルマクイックⓇ爪白癬は、KOH直接鏡検法の実施が困難な環境でも使用できる検査キットです。当院ではKOH直接鏡検法を基本とし、内科医を含む非専門医が必要に応じてデルマクイックⓇ爪白癬を併用することで、より適切な診断・治療判断につなげています。
4)Harada T: Med Mycol J, 2011; 52: 77-95.
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陽性・陰性がラインで表示されるため、分かりやすい -
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患者さんと結果を共有しやすく、診断への納得につながる -
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内科医を含む非専門医でも診断に活用できる。
高齢者の巻き爪治療を“短期間・低リスク”へ
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高齢者の巻き爪治療では、「通院頻度」「安全性」「管理のしやすさ」が重要です。リネイルⓇゲルを巻き爪マイスターⓇや超弾性ワイヤと併用することで、治療期間の短縮5)や通院負担の軽減が期待できます。記事/インライン画像
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巻き爪マイスターⓇは安全性に配慮した設計で管理しやすく、短時間で装着できることも特徴です。また、従来は矯正が困難であったPlicated型を含む幅広い形状の爪に対応可能(※)と考えています。※装着する趾の状態(爪のひび割れ・欠損、合併症など)を確認し、忍容性を考慮した上で医療担当者が装着してください。記事/インライン画像
5)社内資料:巻き爪患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(承認時評価資料)
巻き爪の要因は形状による分類から考えることができます6)
足の巻き爪の形状と足部の運動機能・足趾の変形との関係性について検討しました6)。
巻き爪の形状分類
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足の運動機能および足趾変形の評価方法6)
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結果
巻き爪の形状ごとに、足部機能の異常や足趾の変形との関連性が異なる可能性が示唆されました6)。
●巻き爪と足部運動機能との関係
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●母趾巻き爪と外反母趾角の関係
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6)今井亜希子, ほか:日皮会誌, 2023; 133(11): 2589-2597. ©日本皮膚科学会 2023
巻き爪形状と発生要因の関連についての考察
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試験概要6)
| 目的: | 足部の運動機能異常や足趾変形が巻き爪の発生や発生背景(その部位や爪甲の形状)に及ぼす影響の検討 |
|---|---|
| 対象: | 自立歩行が可能である成人(平均64.1歳、24-94歳)の130例(男性26例、女性104例)257肢 |
| 評価項目: | 足趾巻き爪の発生部位・形状 足趾変形の指標:外反母趾、第2-4趾の変形 足部運動機能の指標:足趾間力、足関節可動域 |
| 統計学的手法: | Pearsonのχ2検定 |
6)今井亜希子, ほか:日皮会誌, 2023; 133(11): 2589-2597. ©日本皮膚科学会 2023
巻き爪の形状を確認することで、再発予防の指導につなげやすくなります6)
| 巻き爪の形 | 指導ポイント | 具体例 | 患者さんへの一言 |
|---|---|---|---|
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1 Trumpet型
足趾への荷重が少なく、爪を広げる力が弱くなっている可能性があります。 |
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足の指をしっかり使うよう意識しましょう。 |
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2 Trumpet型、
Plicated型共通 足関節の硬さは、足趾への荷重不足や外旋歩行につながる可能性があります。 |
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ふくらはぎを伸ばすストレッチを取り入れましょう。 |
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3 Plicated型
外反母趾による爪への圧迫増加が巻き爪の原因となっている可能性があります。 |
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靴の中で指が押されていないか確認しましょう。 |
A
タオルギャザー
足趾・足底を屈曲させ(青矢印)、タオルを引き寄せる(赤矢印)。
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B
下腿三頭筋
ストレッチ
後方の足関節を背屈し、体を前傾させ(赤矢印)、下腿後面をストレッチする(青両矢印)。
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6)今井亜希子, ほか:日皮会誌, 2023; 133(11): 2589-2597. ©日本皮膚科学会 2023
7)金森慎悟:足育学 外来で見るフットケア・フットヘルスケア(高山かおる編), 全日本病院出版会, 東京, 2019, p.226-239.
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