ヒルドイドの品質と安定供給への取り組み
ヒルドイドの品質と安定供給への取り組み
マルホは、高い品質の医薬品を安定的に供給するために、1972年の彦根工場の竣工以降、生産拠点と生産体制の強化に積極的に取り組んできました。現在も、GMPに準拠する徹底した品質管理体制とグループ企業を含む国内4工場体制による国内トップクラスの外用剤生産力で、ヒルドイドなどの安定した製品供給体制の確保と、患者さんのQOL向上を目指しています。
①品質の徹底追求:マルホクオリティ
マルホは科学的根拠に基づき、高品質な製品を追求しています。ヒルドイドをはじめとした各製品が承認規格に適合することはもちろん、各種製造機器の運転記録や品質試験検査結果といった様々なデータのトレンドを日々確認することで、プロセスも含めた品質リスクにいち早く気付ける体制を構築し、高い品質レベルを維持しています。また、塗りごこちにも配慮して、製剤の硬さや粘度などの官能的な評価も行っています。この品質へのこだわりは、全工場で共有されており、工場間での密な連携と情報交換を通じて、マルホ独自のクオリティカルチャーを築き上げています。

②永続的な安定供給
急激な需要変動や患者さんのニーズの多様化に柔軟かつ迅速に対応できる生産体制の構築と生産機能の増強に取り組んでいます。さらに、製品と原資材の供給・調達リスクを適正にコントロールし、いかなる場合も製品を安定供給する体制を整えています。とくに、ヒルドイドは、原薬から一貫して国内で製造しており、長期的な安定供給に向け、各製造拠点の体制整備を計画的に進めています。

③独自技術を取り入れた生産体制の進化
生産体制の面では、「外部環境熟知と自らの強みを活かしたマルホ独自の生産戦略」「高度な生産技術、生産管理のノウハウ」の獲得を目指しています。そのために、2023年9月期に主力の彦根工場の充填包装棟をリニューアルし、多品種少量生産にも迅速に対応できる体制を強化しました。国内4工場を統合的に運用しながら、新技術やデジタル技術を用いた自動化や作業負荷軽減に取り組み、進化し続けています。
彦根工場
立山製薬工場株式会社
長浜工場
株式会社ローマン工業