エピデュオの接触皮膚炎への対応・予防
- 監修:
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- 杏林大学医学部 皮膚科学教室 教授 塩原 哲夫 先生
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塩原哲夫, 大谷道輝 著:臨床に役立つ 経皮吸収型製剤を使いこなすためのQ&A,
アルタ出版, 2012より一部改変
刺激性接触皮膚炎への対応・予防
対応例
- ①休薬
- ②保湿剤の外用(軽快するようならスキンケアを行いながら治療継続)
- ③ストロングクラスのステロイド外用
- ④代替品への変更
予防策
- 保湿をしっかり行い、皮膚バリア機能を高める
- 刺激を生じやすい外用剤は、少量で狭い範囲から開始し、徐々に塗布範囲を広げるか、塗布間隔を空けて開始し、問題がなければ徐々に塗布頻度を増やす
アレルギー性接触皮膚炎への対応・予防
対応例
- ①投与中止
- ②ストロングクラス以上のステロイド外用
- ③症状によっては抗ヒスタミン薬・ステロイド内服を投与
- ④パッチテストの実施(as is※でのクローズドパッチテストは慎重に行う)
※as is:原因と推定される接触源の少量をそのまま
予防策
- 保湿をしっかり行い、皮膚バリア機能を高める
- 詳細な病歴の問診
- 発症リスクが高いと判断した患者には使用テストを行う
(腕の内側などに塗って48時間、72時間後に発赤・瘙痒の有無を判定)