デルマクイック爪白癬の測定原理
テストストリップの構成
記事/インライン画像
テストストリップは、サンプルパッド、試薬紙、判定紙、吸収パッドから構成されています。試薬紙には金コロイド標識抗白癬菌マウスモノクローナル抗体が乾燥状態で保持されています。判定紙のテストライン部には抗白癬菌マウスモノクローナル抗体、コントロールライン部にはエオシンB*が乾燥状態で固相化されています。
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- *エオシンB:pH約3で無色、pH約4以上で桃色を呈する色素です。
本キットの抽出液は約pH7であるため、エオシンBを桃色に変色させます。
- *エオシンB:pH約3で無色、pH約4以上で桃色を呈する色素です。
測定原理
- ① サンプルパッドに浸透した検体(以下、抽出検体)は試薬紙に移動し、抽出検体中の白癬菌由来抗原と金コロイド標識抗白癬菌マウスモノクローナル抗体が反応し免疫複合体を形成します。
- ② 免疫複合体が毛細管現象により判定紙上を移動し、テストライン部に固相化されている抗白癬菌マウスモノクローナル抗体に捕捉され、金コロイド粒子由来の紫色のテストラインが現れます(陽性の場合)。なお、抽出検体中に白癬菌由来抗原が存在しなかった場合は免疫複合体が形成されないため、テストラインは現れません。
- ③ 陽性陰性に係らず、免疫複合体を形成しなかった金コロイド標識抗白癬菌マウスモノクローナル抗体を含む抽出検体はテストライン部を通過し、コントロールライン部に固相化されている色素(エオシンB)を桃色に変色させて、コントロールラインが現れます。