デルマクイック爪白癬の判定法
測定結果の判定法
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- *5分以上30分以内にコントロールライン部に桃色のラインが出現しない場合は検査無効となります。
- *5分以上30分以内にコントロールラインが出現し、30分を超過してからテストライン部にラインが出現した場合は陰性と判定します。
<参考>
テストライン部の紫色は、抽出検体中の抗原濃度によって濃さが異なります。
薄くてもラインが出現すれば「陽性」と判定します。
ラインの一部が途切れたり、濃さにムラがあってもラインとしては有効です。
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判定のポイント1)
目視判定を行う診断薬では、判定者の視認感度の個人差により、結果にばらつきが生じることがあります。特に、弱陽性(テストラインの色が薄い)の場合、判定者によっては誤って陰性と判定する可能性があります。正しい判定を行うためのポイントは下記の通りです。
- ①判定は、明るい場所で行ってください。
必要に応じて、卓上LEDスタンドを利用してください。 - ② 「弱陽性疑い」「陰性」の場合は、視認感度のよい医療従事者と連携して、2名以上で慎重に判定してください。
判定上の注意
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- 採取した爪試料中に白癬菌が少ない場合、陰性になる可能性がありますので、診断は他の検査結果や臨床症状に基づいて総合的に判断してください。
- 白癬菌以外の真菌類であるAspergillus属やPenicillium属等に交差性があります。これらは土壌その他環境中にも存在し、免疫機能が低下した患者の皮膚等に感染する場合がありますので診断には注意してください。
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- 1)山崎家春:機器・試薬. 35(4):476-479, 2012