デルマクイックHSVの判定法
判定時間は試料滴下後5~10分です。
赤色のコントロールライン(C)が認められた場合のみ判定可能です。
テストライン(T)、コントロールライン(C)が認められれば、陽性判定は5分後から可能です。
陰性判定は、必ず10分後に行ってください。
判定上の注意
- 判定時間は試料滴下後5~10分です。試料を滴下してから10分経過してもテストライン(T)が認められない場合は陰性と判定してください。判定時間を過ぎたテストカートリッジは、乾燥などにより結果が変化する場合があるため、判定に使用しないでください。また、まれに非特異的反応などの影響により、判定時間を過ぎてからテストライン(T)が出現することがあるため、必ず試料滴下後10分以内に判定してください。
- 着色セルロース粒子の流れにより、一時的にスジ状のラインなどがあらわれることがありますが、これは判定ラインではありませんのでご注意ください。
- イムノクロマト法の特性により、検出限界付近の抗原が含まれる検体や検体の性状などの影響で、判定時間を過ぎてからテストライン(T)が出現する場合があります。
- コントロールライン(C)又はテストライン(T)の一部が途切れている場合やラインの濃さにムラがある場合もラインとしては有効です。
- 検体採取量が過剰な場合や検体の粘性が高い場合、また、抗原量が非常に多い場合などは、コントロールライン(C)及びテストライン(T)の発色が弱かったり、出現が遅かったり、出現しなくなることがあります。このような場合は、新たに検体採取を行い、再検査してください。
判定のポイント1)
目視判定を行う診断薬では、判定者の視認感度の個人差により、結果にばらつきが生じることがあります。特に、弱陽性(テストラインの色が薄い)の場合、判定者によっては誤って陰性と判定する可能性があります。正しい判定を行うためのポイントは下記の通りです。
- ①判定は、明るい場所で行ってください。必要に応じて、卓上LEDスタンドを利用してください。
- ② 「弱陽性疑い」「陰性」の場合は、視認感度のよい医療従事者と連携して、2名以上で慎重に判定してください。
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- 山崎家春:機器・試薬, 35(4); 476-479, 2012.