アメナリーフの薬物相互作用
アメナメビルはCYP3Aで代謝されます。また、CYP3A及び2B6を誘導、CYP2C8を阻害します。
アメナメビルが併用薬の薬物動態に及ぼす影響(外国人データ)
ミダゾラム及びブプロピオンは、アメナメビルのCYP3A及びCYP2B6誘導作用により代謝が促進されることが示唆されました。なお、休薬7日目には通常の活性に回復しました。また、モンテルカストはアメナメビルのCYP2C8阻害作用により代謝が抑制されることが示唆されました。CYP2C9及びCYP2C19の基質であるワルファリンは、アメナメビルの併用による影響を受けないことが示唆されました。

社内資料:ミダゾラムとの薬物相互作用試験(M522101-EU24試験)
社内資料:ブプロピオンとの薬物相互作用試験(M522101-EU25試験)
社内資料:モンテルカストとの薬物相互作用試験(M522101-EU23試験)
社内資料:ワルファリンとの薬物相互作用試験(15L-CL- 018試験)
併用薬がアメナメビルの薬物動態に及ぼす影響(外国人データ)
リファンピシンはCYP3A誘導作用によりアメナメビルの代謝を促進することが示唆されました。リトナビル及びケトコナゾールはCYP3A阻害作用によりアメナメビルの代謝を抑制することが示唆されました。また、機序は不明ですが、シクロスポリンはアメナメビルの吸収を低下させることが示唆されました。

社内資料:リファンピシンとの薬物相互作用試験(15L-CL- 009試験)
社内資料:リトナビルとの薬物相互作用試験(M522101-EU22試験)
社内資料:ケトコナゾールとの薬物相互作用試験(15L-CL- 008試験)
社内資料:シクロスポリンとの薬物相互作用試験(M522101-EU21試験)
- 7. 用法・用量に関連する注意(一部抜粋)
- 〈効能共通〉
- 7.1
- 空腹時に投与するとアメナメビルの吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、食後に服用するよう患者に指導すること。食前又は食間のタイミングで服用する必要がある場合は、軽食等を摂取した上で服用させること。[16.2.1参照]
- 9. 特定の背景を有する患者に関する注意(一部抜粋)
-
- 9.8
- 高齢者
一般に、生理機能が低下している。[16.6.4参照]
- 10.相互作用
- アメナメビルはCYP3Aで代謝される。またCYP3A及び2B6を誘導する。[16.4参照]
- 10.1
- 併用禁忌(併用しないこと)
リファンピシン(リファジン)[2.2、16.7.1参照]
- 10.2
- 併用注意(併用に注意すること)
CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラム、ブロチゾラム、ニフェジピン等)[16.7.1参照]/CYP3Aを阻害する薬剤(リトナビル、クラリスロマイシン等)[16.7.1参照]/グレープフルーツジュース/シクロスポリン[16.7.1参照]/CYP3Aを誘導する薬剤(リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等)/セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品/CYP2B6の基質となる薬剤(エファビレンツ)