皮脂欠乏症の主な原因:透析

監修:東京女子医科大学 名誉教授 川島 眞 先生

特徴的な症状・疫学

透析患者の皮膚症状としては、乾燥皮膚、色素沈着、そう痒、爪の異常などが認められ、特に、乾燥皮膚の発症頻度は90%以上と高く、湿度の低い冬季に悪化する傾向があります。
一般的に、下肢から発現して、大腿部、背中、胸、上肢へ拡がります。患者が痒みによる掻破を繰り返すことにより、湿疹などの炎症症状につながることもあります。

図:皮膚症状

服部 瑛:皮膚病診療, 12(11), 1017-1024, 1990 より一部改変して作図

痒みが起きる機序

透析患者の主な皮膚症状である乾燥皮膚は痒みの原因の一つです。乾燥が進むと皮膚バリア機能の低下に伴い痒みを伝達する神経線維(C線維)が表皮まで伸長し、軽微な刺激でも痒みを感じやすくなります。

正常な皮膚

図:正常な皮膚

透析患者の皮膚

図:透析患者の皮膚

川島 眞 ら:腎と透析, 75(2), 275-281, 2013 より一部改変

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