メインコンテンツに移動

皮脂欠乏症の疫学


皮脂欠乏症の疫学1)

疫学

皮脂欠乏症は高齢者では高い頻度で発症することが知られており、高齢者の7割以上で皮膚の乾燥が認められていると報告されています。高齢者の皮脂欠乏症は生理的要因に加え、糖尿病や慢性腎不全、抗がん剤の投与などの非生理的要因に起因する場合もあります。総務省の統計によれば65歳以上の高齢者人口は3,617万人(2020年9月15日現在推計)、総人口に占める割合は28.7%であり、前年と比較すると30万人増え、高齢者の割合が人口の3割に近づく勢いです。また、皮脂欠乏症が多く観察される糖尿病患者は1,000万人、糖尿病予備軍は1,000万人 (平成29年 国民健康・栄養調査結果)であり、透析患者は34万人(2019年 日本透析医学会の統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」)です。がん患者罹患数は約98万人であり、高齢者での罹患率は高くなっています(平成29年 全国がん登録罹患数・率 報告)。これらの人口統計学的数値を踏まえると、潜在患者も含め、高齢者を中心に皮脂欠乏症の患者は今後もさらに増加することが推察されます。

  1. 日本皮膚科学会:皮脂欠乏症診療の手引き2021. pp2255-2270, 2021 ©日本皮膚科学会

お問い合わせ

お問い合わせの内容ごとに
専用の窓口を設けております。

各種お問い合わせ

Dermado デルマド 皮膚科学領域のお役立ち会員サイト

医学賞 マルホ研究賞 | Master of Dermatology(Maruho)

マルホLink

Web会員サービス

ページトップへ