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皮脂欠乏症の検査・診断


皮脂欠乏症の検査・診断1)

触診や肉眼的な評価により皮膚症状の重症度、ならびに、問診によりそう痒の重症度を評価します。皮脂欠乏症となる環境要因ならびに合併症や原疾患あるいは治療歴などの非環境要因の有無を確認します。

機器測定を用いる理化学的評価により皮膚症状を客観的に評価することも行われていますが、皮脂欠乏症と判断するための明確な基準がないことに加え、機器が高価であり、正確に評価するためには恒温恒湿環境での馴化や測定が必要なことから、診断に用いるまでには至っていません。

肉眼的評価

皮脂欠乏症の重症度を評価するにあたり、肉眼的な評価(皮膚症状と搔破痕等)は最も重要であり、基本にすべき評価基準として、以下のものがあります。

  • overall dry skin score(ODS):皮脂欠乏症の他覚所見(鱗屑、粗造、白色調、発赤、亀裂、湿疹など)の程度を総合的に評価します。
  • specified symptom sum score system with grading of scaling, roughness, redness and cracks(SRRC):皮脂欠乏症の代表的他覚所見(鱗屑、粗造、発赤、亀裂)の程度をそれぞれ評価し、各所見のスコアを合算します。

理化学的評価

  • 角層水分含有量:皮膚表面に微量の電気を通電し、静電容量(電荷を蓄えられる量)や電気伝導度(電気の伝導のしやすさ)を指標として評価することが一般的です。
  • 経表皮水分喪失量:皮膚バリア機能の指標の1つです。
  • 皮表脂質量:角層細胞間脂質や天然保湿因子、汗と同様に、角層の水分保持に寄与する因子です。

そう痒の評価

患者によるそう痒の評価方法として、以下のものがあります。

  • verbal descriptor scale:そう痒の程度をそう痒発現の有無、そう痒の度合い、発現頻度により評価します。
  • numerical rating scale:そう痒の程度を点数(0~5、0~10)で評価します。
  • visual analog scale:そう痒の程度を10cmの線分上の位置で評価します。
  • 川島のそう痒の程度の判定基準:日中、夜間のそう痒の程度を、5段階のスコアで評価します。
  • 5D itch scale:そう痒の持続時間、強さ、経過、悪影響、身体評価の5項目を評価します。
  1. 日本皮膚科学会:皮脂欠乏症診療の手引き2021. pp2255-2270, 2021 ©日本皮膚科学会

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