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オキサロールの薬効薬理


    作用機序

    マキサカルシトール(MCT)は活性型ビタミンD誘導体として、ビタミンDレセプター(受容体)に結合し、表皮角化細胞に対する分化誘導作用や異常増殖抑制作用、IL-6の分泌抑制作用を示すことにより、尋常性乾癬に対して有効性を発揮する1-5)

    記事/インライン画像
    オキサロールの作用機序

    乾癬病巣部皮膚においては表皮の肥厚、表皮突起の延長等の増殖性変化、錯角化、顆粒層の消失等の細胞分化異常、真皮乳頭部の血管の伸長と拡張、多形核白血球・リンパ球の浸潤と微小腫瘍形成等の炎症性変化が認められる。

    非臨床試験

    受容体親和性6-8)

    マキサカルシトールは、ヒト表皮角化細胞のビタミンD受容体に対して親和性を示した。また、ヒト・ビタミンD結合蛋白との親和性はカルシトリオールより低く、表皮角化細胞の細胞核内により多く移行することが認められた(in vitro )。

    表皮角化細胞に対する増殖抑制作用1, 4, 9)

    マキサカルシトールは、ヒト表皮角化細胞の増殖を抑制した。さらに、尋常性乾癬患者の皮膚を用いた器官培養系においても、表皮角化細胞の増殖を抑制し、表皮肥厚を改善した(in vitro )。
    また、ODC活性誘導を指標としたオキサロール軟膏25μg/gとオキサロールローション25μg/gの表皮細胞増殖抑制作用は、生物学的に同等であった(ヘアレスマウス)。

    表皮角化細胞に対する分化誘導作用2, 10)

    マキサカルシトールは、表皮角化細胞の分化マーカーであるインボルクリンmRNAの発現を促進した(in vitro )。
    また、TGase活性を指標としたオキサロール軟膏25μg/gとオキサロールローション25μg/gの表皮細胞分化誘導作用は生物学的に同等であった(ヘアレスマウス)。

    サイトカイン、リンパ球等に対する作用5)

    マキサカルシトールは、IL-1α刺激によるヒト表皮角化細胞のIL-6の産生を濃度依存的に抑制し、サクシニル・コンカナバリンAで刺激したマウスの脾細胞リンパ球の増殖を濃度依存的に抑制した(in vitro )。

    1. 社内資料:薬理作用試験(ケラチノサイトの増殖抑制)
    2. 社内資料:薬理作用試験(ケラチノサイトの分化促進)
    3. 社内資料:尋常性乾癬患者を対象とした臨床薬理試験
    4. Kondo S., et al.: Arch. Dermatol. Res. 2000 ; 292(11):550-555
    5. Komine M., et al.: Arch. Dermatol. Res. 1999 ; 291(9):500-506
    6. 社内資料:薬理作用試験(ビタミンD受容体に対する親和性)
    7. 社内資料:薬理作用試験(ビタミンD結合蛋白に対する結合能)
    8. 社内資料:薬理作用試験(ケラチノサイト核内への移行)
    9. 社内資料:表皮細胞におけるODC活性
    10. 社内資料:表皮細胞におけるTGase活性

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