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オキサロール軟膏の尋常性乾癬患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験(軟膏の長期外用試験)


    試験概要

    目的

    オキサロール軟膏25μg/gの尋常性乾癬に対する長期外用における安全性、有効性、有用性の検討

    対象

    20歳以上80歳未満で体表面積の10%以上に皮疹を有する尋常性乾癬患者

    評価例数

    127例(有効性・安全性)

    投与方法

    オキサロール軟膏25μg/gを被験部位に1日2回(1回も可)、適量(1回最高量7g)注)を26週間単純塗擦

    注)本剤の1日最大使用量は10gである

    評価項目

    主要評価項目

    最終全般改善度

    副次評価項目

    PASIスコア、骨・カルシウム代謝検査(一括測定)、マキサカルシトール濃度・ビタミンD分画(一括測定)、臨床検査、全般改善度、概括安全度、有用度

    解析計画

    主要な解析はWilcoxon符号付順位検定とし、有意水準は両側5%とした

    主要評価項目

    最終全般改善度

    「著明改善」以上の改善率は61.4%であった。

    記事/インライン画像
    最終全般改善度

    評価基準:皮膚所見の推移を総合的に考慮し、「略治」「著明改善」「中等度改善」「軽度改善」「不変」「悪化」の6段階で評価

    副次評価項目

    PASI(Psoriasis Area and Severity Index)スコアの推移

    PASIスコアは6週後までほぼ直線的に、その後は緩やかに低下した。

    記事/インライン画像
    PASI(Psoriasis Area and Severity Index)スコアの推移

    補正血清カルシウムの推移

    補正血清カルシウムの平均値は有意な上昇がみられた。

    記事/インライン画像
    補正血清カルシウムの推移

    補正血清カルシウム=血清カルシウム実測値-血清アルブミン値+4.0

    副作用

    局所性副作用は127例中16例18件に認められ、主な副作用は刺激感、そう痒各5件、鱗屑、発赤各2件等であった。
    全身性副作用は127例中14例18件に認められ、主な副作用は血清カルシウム上昇7件、γ-GTP上昇3件、ALT上昇2件等であった。
    そのうち、投与中止に至った副作用は血清カルシウム上昇1件であった。本試験では死亡例を含む重篤な副作用は認められなかった。

    6. 用法・用量
    通常1日2回適量を患部に塗擦する。なお、症状により適宜回数を減じる。
    7. 用法・用量に関連する注意
    7.1
    1日の使用量はマキサカルシトールとして250μg(マキサカルシトール外用製剤として10g)までとする。
    7.2
    本剤は、通常、使用後6週目までに効果が認められているので、治療にあたっては経過を十分に観察し、症状の改善がみられない場合には、漫然と使用を継続しないこと。
    8. 重要な基本的注意(一部抜粋)
    8.1
    本剤は活性型ビタミンD3誘導体製剤であり、血中カルシウム値が上昇する可能性がある。また、高カルシウム血症に伴い、急性腎障害の報告があるため、本剤の使用に際しては、血中カルシウム値及び腎機能(血中クレアチニン、BUN等)の検査を定期的(開始2~4週後に1回、その後は適宜)に行うこと。なお、正常域を超えた場合には減量又は使用を中止すること。
    8.2
    皮疹が広範囲にある場合や、皮疹重症度が高く、皮膚のバリア機能が低下して本剤の経皮吸収が増加する可能性のある患者では、高カルシウム血症が発現しやすく、急性腎障害に至る可能性もあるため、本剤を少量から使用開始し、観察を十分に行い、血中カルシウム値及び腎機能の検査を定期的に行うこと。

    承認時評価資料:社内資料:尋常性乾癬患者を対象とした長期外用試験

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