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細菌とウイルスの検体抽出液の共通化を図った体外診断用医薬品 「エムライン®Strep A」および「エムライン®Adeno」新発売のお知らせ

マルホ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:高木幸一、以下、マルホ)は、体外診断用医薬品「A群ベータ溶血連鎖球菌抗原キット」(販売名:「エムライン®Strep A」)と、「アデノウイルスキット」(販売名:「エムライン®Adeno」)を2021年1月19日に発売いたします。
(2021年2月10日追記)「エムライン®Adeno」「エムライン®Strep A」は2021年3月3日に発売いたします。
(2020年12月21日追記)「エムライン®Adeno」「エムライン®Strep A」の発売は延期となりました。
今後の発売日につきましては準備が整い次第、改めてご案内いたします。
今回発売の2製品は、細菌(A群β 溶血連鎖球菌 以下、Strep A)とウイルス(アデノウイルス)の検体抽出液を共通して使用(共通化)することに世界で初めて成功しました。一般にStrep Aが関与する咽頭炎とアデノウイルスが関与する咽頭結膜熱(プール熱)は、流行時期と臨床所見が似ており鑑別が難しいとされています。Strep Aの鑑別は抗菌薬適正使用の観点からも意義があると考えられます。
従来、Strep A抗原検査キットで「陰性」と判定された場合に、引き続きアデノウイルス検出キットでの検査を行うのであれば、検体採取を再度行う必要がありましたが、今回、検体抽出液の共通化を図ったことにより、咽頭から1回の検体採取でStrep Aとアデノウイルスの両方を連続して検査・判定することが可能となりました。
「エムライン®Strep A」および「エムライン®Adeno」の検体抽出液共通化の実現により、患者さんの苦痛の軽減、医療従事者の検査操作の軽減、検査時間の短縮が期待できます。

また、「エムライン®Strep A」は、皮膚擦過物を検体とすることができる世界初のStrep A迅速検出キットです。Strep Aが原因菌の一つとなる伝染性膿痂疹等の皮膚感染症においても、薬剤耐性菌対策の観点から抗菌薬の適正使用が重要ですが、現在、皮膚擦過物を適用検体とした迅速検出キットはなく、「エムライン®Strep A」は、Strep A皮膚感染症の診断に貢献することが期待できます。

マルホは、事業領域を治療薬中心から「予防→診察・診断→治療→アフターケア」というケアサイクル全体に拡大し、医療用医薬品事業、化粧品事業、診断薬事業、医療機器事業により、皮膚疾患に関するニーズに幅広く対応することを目指しています。

【製品概要】

販売名 エムライン®Strep A エムライン®Adeno
一般名 A群ベータ溶血連鎖球菌抗原キット
(イムノクロマト法)
アデノウイルスキット
(イムノクロマト法)
使用目的 咽頭ぬぐい液又は皮膚擦過物(紅斑の擦過物、水疱・膿疱の内容物、びらん・潰瘍のぬぐい液、痂皮)中のStrep A抗原の検出(A群β溶血連鎖球菌感染の診断の補助) 咽頭ぬぐい液中のアデノウイルス
抗原の検出(アデノウイルス感染の
診断の補助)
包装 5回/箱 5回/箱
実施料 A群β溶連菌迅速試験定性 127点(D012-18) アデノウイルス抗原定性(糞便を除く)189点(D012-35)
判断料 免疫学的検査判断料
144点(D026-6)
免疫学的検査判断料
144点(D026-6)
検体採取料 鼻腔・咽頭拭い液※1
5点(D419その他の検体採取)
鼻腔・咽頭拭い液
5点(D419その他の検体採取)

※1 検体採取料は咽頭ぬぐい液を試料とした場合のみで、皮膚擦過物は対象外です。


【製品写真】
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マルホ株式会社について
マルホ株式会社は大阪市北区に本社を置く、医療用医薬品等の研究・開発・製造・販売を行う製薬企業です。
創業は1915年、従業員数は1,537人(2019年9月末)です。2019年9月期の売上高は803億67百万円でした。"Excellence in Dermatology"を長期ビジョンとして掲げ、皮膚科学領域での卓越した貢献を目指しています。
マルホ株式会社についての詳細はhttps://www.maruho.co.jp/をご覧ください。

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