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高山 かおる 先生 抄録
フットケアの分野は糖尿病性壊疽による下肢切断から足を守るために発展した分野であるが、超高齢化社会を迎える現在、介護の現場で必要な技術として、認められつつある。足のトラブルには足の変形、適正ではないフットウエアの着用、歩行姿勢、運動不足の関与などがあげられるが、足へのスキンケア不足による影響も大きい。足爪白癬について考えてみると、治療薬も発展し、十分な情報があるにも関わらず、白癬は非常に多くの日本人が 罹患しており、高齢者になるほど増えることがしられている。白癬に感染し、厚く肥厚した 爪は不衛生であるだけでなく、高齢者の転倒の原因にもなる。逆に考えれば足爪白癬に積極的に治療やケア介入することによって、患者は足の健康をとりもどすことにもなる。本講演では足爪白癬を例にとりながら、高齢者の足の特徴と、在宅でもとりくめるフットケアを提案したい。