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伝染性軟属腫(みずいぼ)とは


    監修:
    • 関東中央病院 皮膚科 特別顧問 日野 治子 先生

    伝染性軟属腫ウイルスによる感染症で、幼小児に好発する皮膚疾患です。一般的には「みずいぼ」と呼ばれています。

    原因

    ポックスウイルス(pox virus)科に属する伝染性軟属腫ウイルス(molluscum contagiosum virus)に感染することにより発症します。皮膚に接種感染して発症するまでの潜伏期間が14~50日程度あります。

    病態

    表面は平滑で中心臍窩のある、光沢を帯びた1~5mm度の小丘疹が生じます。圧すると臍窩から排出される白色の粥状物質は、ウイルス感染を受けて変性した細胞塊で、軟属腫小体(molluscum body)と呼ばれます。この軟属腫小体が皮膚に接触することによって次々に伝播していきます。
    軟属腫の好発部位は体幹および四肢で、特に胸部や脇下、上腕内側などの間擦部では自家接種により多発する傾向があります。軟属腫の周囲は乾燥して湿疹病変を呈することが多く、これを軟属腫反応(molluscum reaction)といいます。軟属腫反応はアトピー性皮膚炎患者の瘙痒を増強させる原因の一つになり、アトピー性皮膚炎そのものの悪化因子にもなり得ます。

    光沢があり、中心臍窩を伴う丘疹

    単発例

    記事/インライン画像
    光沢があり、中心臍窩を伴う丘疹 単発例
    小児の体幹にみられた伝染性軟属腫

    散発例

    播種状の多発例

    記事/インライン画像
    小児の体幹にみられた伝染性軟属腫 左:散発例 右:播種状の多発例

    写真提供: 関東中央病院 皮膚科 特別顧問 日野 治子 先生

    感染形式

    患児との接触による直接感染が主ですが、保育所・幼稚園や学校のプール、スイミングスクールでビート板やタオルなどを介した間接感染もみられます。また患児の兄弟姉妹、親の他、まれに祖父母や保育所の保母などに感染する例もあります。
    外傷や乾燥など皮膚が障害されている部位から感染し、表皮細胞内でウイルスが増殖します。特に、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患があると、皮膚のバリア機能が低下しているため感染しやすく、掻破によって急速に増加し、播種状になる場合もあります。
    少数ですが成人例もあり、その多くはSTDや免疫不全患者での発症です。大きな軟属腫を多発している場合はHIV感染を疑う必要があります。

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