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薬局経営者に聞く:全店で電子処方箋の応需態勢完了、先行者利益獲得へ(2/4)


スペシャリスト研修で学会認定薬剤師取得を支援

会社として大事にされている理念をお聞かせください。

【田中】地域の方々に寄り添う気持ちを、持ち続けたいと考えています。地域に住まうお一人お一人の人生に関わり、お役に立てることが私たちの喜びでありたいと願っています。採用に当たっても向学心や向上心の強い学生を選ぶようにしていまして、学んだことを地域に還元してほしいと考えています。言葉を換えると、薬局薬剤師としての誇りを持って欲しいと思っていまして、患者様・お客様に有益な情報を提供できるプロフェッショナルであり続けてほしいと願っています。それには日頃からの研鑽が欠かせないでしょうし、新しいことに挑戦する気概も大切にしてほしいと思っています。

その意味では当社は、創業時から教育研修には力を入れてきまして、現在は特に、学会の認定薬剤師を取得するよう社員に促しています。病院薬剤師は認定を取るための症例を集めることが比較的容易ですが、薬局薬剤師は症例集めにとても苦労します。そのための支援策として、当社では「スペシャリスト研修」を行っています。この研修に参加するかどうかは本人の自由意志なのですが、この研修を受けて社内認定を取得した後、更に学会認定薬剤師を目指す場合、学会会費等は会社が負担するようにしています。3年、4年と時間がかかっても粘り強く症例を集めてもらうようにしています。スペシャリスト研修を、学会認定薬剤師取得に向けたステップにしてほしいと考えているのです。

一方、スペシャリスト研修は別の顔も持っています。この研修は、糖尿病とか皮膚科など専門別に分かれています。受けようと思えば全ての研修に参加できます。その結果、実際に勉強してみたら「自分は糖尿病領域よりも皮膚科領域をより深く学びたい」と、自分を見つめ直す機会にもなっています。自分に合った専門領域は、相応のレベルの勉強をしない限り分かりませんから、社員にとっては、自分探しの一助になっているのではないかと考えています。

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スペシャリスト研修
教育研修への投資額は、田中さんが社長に就任して以降、増加しているのですか。

【田中】細部まで突き詰めて比較したことがありませんので詳しくは分かりませんが、恐らくは金額は増えていないと思います。ただし、教育研修に関わる人員は2倍くらいになっているはずです。以前は、何をどのように研修したら良いのか分からなかったため、高いコストを投じて外注してしまう傾向がありました。しかし新型コロナウイルスの到来で、そうした対面教育型の研修ができなくなりましたので、次第に社内で手作りするようになっていきました。そのため時間と労力は掛かるようになりましたが、コストは抑えられていると思います。担当者が通常業務をこなしつつ取り組んでくれていますので、彼ら彼女らの頑張りのお陰だと感謝しています。

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