(赤ら顔) 酒さ対処法
 (赤ら顔) 酒さ
 対処法

酒さにお悩みの方へ。酒さは治りづらい病気で、根気よく付き合っていく必要があります。このページで紹介する治療や対処法を行うことで症状が良くなっていくので頑張りましょう。

監修:山﨑 研志 先生
東北大学 医学部 臨床教授(皮膚科学)
尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン策定委員

(赤ら顔) 酒さ治療

酒さ(赤ら顔)は悪化する要因がさまざまあり、治療を開始してすぐに治ってしまうわけではありません。症状が良くなったり悪くなったりすることがありますので、根気よく治療を続けることが大切です。酒さは症状によって適した治療法が異なり、医療保険が適用されない治療法が必要なこともあります。治療は個々の患者さんに合わせて行われますので、医師とよく相談しましょう。

  • 保険適用なし

    内服薬(のみぐすり)

    酒さの皮膚炎症が強い場合は、テトラサイクリン系の内服抗菌薬が使われます。また、赤みやほてりなどに対して、漢方薬が補助的に使われる場合もあります。

  • 一部、保険適用あり

    外用薬(ぬりぐすり)

    酒さのぶつぶつ(丘疹・膿疱)や炎症に有効な抗炎症作用を持つ外用薬が複数あります。症状によって外用薬の効果に差がありますし、肌に合わない場合もあるので、医師と相談して様子を見ながら使いましょう。

  • 保険適用なし

    レーザー治療・光治療(IPL

    レーザー・光治療は毛細血管の広がりを小さくすることができるため、顔全体に広がる赤みを改善できる治療として期待されています。保険適用外であること、効果には個人差があることや再発の可能性など、治療について医師による詳しい説明を受けてから決めることが大切です。

    ※Intense Pulsed Light

(赤ら顔) 酒さ
治療イメージ

酒さ(赤ら顔)は症状によって改善するスピードが異なります。赤みはゆるやかに改善し、症状が落ち着くまで数か月から数年の時間がかかります。赤い盛り上がり、膿をもったぶつぶつは比較的はやくに改善が認められ、一般的に数か月で改善がみられます。治療中にも悪化因子により一時的に症状が悪化することがありますが、治療を続けることで悪化の程度を抑えることが期待できます。

悪化因子
さける

暑さ、寒さなどの生活環境、アルコールや香辛料など刺激の強い食べ物、医薬品や化粧品など、生活のなかで酒さ(赤ら顔)を悪化させる要因となっているものを見つけ、それらをできるだけさけた生活を心がけましょう。

酒さの悪化因子と対策

外気・温度変化に関連するもの

  • 日光、紫外線

    日光と紫外線は酒さの症状を悪化させる要因になります。日差しや紫外線が強い日の外出を極力控えるか、日傘や帽子で顔を守りましょう。室内にも窓から紫外線が入ってくるので、紫外線をカットするカーテンなどで対策しましょう。

  • 温度変化

    夏の暑い日に冷房の効いた部屋に入る、または、冬の寒い日に暖房の効いた部屋に入るなど、急な温度変化は酒さの症状を悪化させる要因になります。外気との温度変化を極力小さくするよう、温度設定に注意しましょう。

  • 高気温・低気温の気候

    高気温と低気温の気候では、体温の調整機能のはたらきにより血管が収縮・拡張することで血流量が増加し、酒さの症状を悪化させる要因になります。顔のほてりが気になる場合でも、無理に冷やさないようにしましょう。

飲食に関連するもの

  • アルコール摂取

    アルコールを摂取すると血管が拡張し、酒さの症状を悪化させる要因になります。少量であれば血管の拡張は一時的ですが、飲みすぎは禁物です。

  • 熱い食べ物

    熱い食べ物は顔がほてりやすくなり、酒さの症状を悪化させる要因となります。食べ物の温度を少し冷ましてから食べるようにしましょう。

  • 香辛料

    香辛料の刺激は、酒さの症状を悪化させる要因になります。香辛料を多く使った料理は、症状が強く出ているときにはとくに控えるようにしましょう。

心身に関連するもの

  • 激しい運動

    激しい運動は体温を急上昇させるため、酒さの症状を悪化させる要因になります。急激に体温を上げないよう、はじめに軽い運動から始めるようにしましょう。

  • 心理的ストレス

    心理的なストレスは、酒さの症状を悪化させる要因になります。適度に気分転換を行ったり、趣味の時間をつくったりするなどして、ストレスを溜め込まないことが大切です。

  • 月経周期

    月経周期のホルモン変動は、酒さの症状を悪化させる要因になります。月経の症状が強い場合には、婦人科の受診をおすすめします。

その他の外部環境に関連するもの

  • 季節変化、花粉

    季節の変わり目には朝晩の寒暖差が、春や秋の花粉シーズンでは花粉症の症状を引き起こすヒスタミンが、酒さの症状を悪化させることがあります。季節の変わり目や花粉の時季は、衣類での体温調節や花粉症対策など工夫が必要です。

  • 化粧品の使用

    化粧品は酒さの症状を悪化させる要因になります。香料や着色料、刺激の強い成分を配合している化粧品よりも、敏感肌でも使える低刺激の化粧品がおすすめです。

  • その他(医薬品等)

    医薬品(ステロイド外用薬など)も酒さの症状を悪化させる要因になります。病院で薬を処方されたときには、酒さの症状を伝えるようにしましょう。

スキンケア

酒さ(赤ら顔)に対するスキンケアは皮膚を清潔に保ち、悪化させる要因となる乾燥や紫外線を防ぐことが何よりも大切です。

  • 洗顔

    • 30℃前後のぬるま湯で、優しく洗いましょう。
    • 洗顔後は、タオルを押し当てるようにして水分をふき取りましょう。
  • 保湿

    • 皮膚が乾燥すると症状が悪化しやすくなりますので、適度な保湿をしましょう。
    • 洗顔後は肌が乾燥しやすい傾向があります。
  • 紫外線対策

    帽子や日傘、日焼け止めなどで、日常的に紫外線から肌を守りましょう。

  • スキンケア用品の選び方

    酒さの患者さんの皮膚は外部からの刺激に非常に敏感です。スキンケア用品は、刺激感の少ないものを選びましょう。

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