(赤ら顔) 酒さ
ご経験された
患者さん

体験談

Aさん
(40代・女性)

肌トラブルを一切経験してこなかったAさんですが、30代後半で肌に赤みとぶつぶつしたできものを発症します。病院で確定診断がつかず、効果がでる薬を見つけられず、複数のクリニックを転々とします。その後、同じ症状を持つ仲間の存在への気づきや、信頼できる医師との出会いから、 6~7年の苦悩を経て、前向きな気持ちを取り戻しました。

CHAPTER01
症状が出たばかりの頃
CHAPTER02
自信を失った暗黒時代
CHAPTER03
前向きになれたきっかけ
CHAPTER04
受診への再挑戦

CHAPTER01
症状が出たばかりの頃

数年前の春、頬に赤みとぶつぶつが現れました。

手元にあった化粧品を塗って様子を見ていたのですが、良くなりませんでした。当時は肌荒れの延長かなと思っていたので、深く考えることはありませんでした。

症状がしばらく続いたので、近くの皮膚科やかかりつけの内科クリニックを受診しました。だけどその場では診断がつかず、処方された塗り薬ではあまり良くならなかったので、塗るのをやめてしまいました。

それからは、別の皮膚科クリニックや地域の比較的大きな病院に行ってみたりと、色々な医療機関を転々と訪ねるようになりました。

いくつかの可能性がある病気は言ってもらえましたが、確定診断までにはいたらず、処方された薬を試しては、良くならないのでやめて、別の薬を試す、ということを繰り返していました。

どうにかして、この症状の原因や良くする方法が知りたくて、インターネットで検索しました。飲み食いやトイレを忘れて没頭し、気づけば夜になっていたこともあります。それぐらい調べても、有益な情報は見つからなかったんです。暗中模索というか、ずっと霧の中を歩いているような感覚でした。

いろんな薬を試すなかで、ある薬がよく効いた時がありました。肌の状態がいったんはすごく良くなりましたが、使い続けていると、次第に顔が赤く腫れるようになりました。

周囲の人から心配されるほどでしたが、他に手立てもないので、お守りがわりにずっと持っていました。

CHAPTER02
自信を失った暗黒時代

完全に打つ手がなくなり、希望が持てなくなりました。

私は、幼い頃から「肌」だけは周りの人にほめられてきたんです。思春期にもニキビがまったくできなかったし、「トラブルのない、強くてきれいな肌」は自分が唯一誇れるものでした。

その肌がそんな状態になってしまったので、誇れるものが何ひとつなくなったと感じ、ひどく落ち込みました。それに、当時は40歳に差し掛かっていて体に変化が出てきた頃だったので、「あぁ、もう女性として終わってしまう」という絶望的な気持ちでした。

だから、その頃は人に会いたくなかったですし、初対面の人に会うのは尚更でした。
母は「大丈夫?」と心配してくれましたが、自分ではどうすることもできず、心配されること自体が心の負担になっていきました。

友人から「良い病院を紹介しようか?」という提案があっても、話に耳を貸せなくなっていました。

CHAPTER03
前向きになれたきっかけ

インターネット検索を続けていると、少しずつ自分の症状について分かってきました。また、世の中には自分と同じ症状を持つ人がいることも分かりました。

ずっと孤独感や疎外感を感じていたんですが、同じ症状を持つ仲間がいるんだと思うと、安心感が得られました。
この経験がきっかけで、「また頑張ってみよう」と前を向けるようになりました

CHAPTER04
受診への再挑戦

気持ちを新たに、また別の皮膚科クリニックを受診することにしました。問診票には、これまでに使用した薬やそれによる肌の変化など、6~7年分の経緯を事細かに書きました。
自分がこれまでに調べたことや日常生活で気づいたことも参考に、診断に役立つかもしれないと思ったことは、なるべく多く先生に伝えるようにしました。

先生はその問診票を見て、私がどれだけ悩み苦しんできたかを理解してくれたようでした。

[先生]「よくここに来られましたね」

先生は私の話をすべて聞いてくれて、問診や検査、肌の見た目と経過から、酒さでしょうと、はっきりと病名を言ってくれました。
これまで受診したクリニックや病院でも、酒さという病名は、可能性のある病気のひとつとして聞いたことはありましたが、改めて確定診断がついただけでも、自分のつらい理由が分かったんだと、とてもうれしかったです。

先生は治療方針として、まずは酒さに適した薬を使って目立つ症状を改善させて、生活の質を上げることを提案してくれました。
また、酒さの治療には時間がかかるため、焦らずに根気よく続ける必要があることも分かりました。

[私]「もう良くならないとあきらめていたんですが、やっと前を向けます」

[先生]「あきらめる必要はないんですよ」

[先生]「酒さの治療は人によって効き具合は違いますし、効果が出るまでに時間がかかることもあります。焦らずにじっくりと取り組んで、あなたに合った治療を一緒に探していきましょう。」

先生は、身体の支障だけでなく精神面でも日常生活を良くするために、私の悩みに真摯に向き合ってくれました。

[私]「命にかかわる病気ではないですし、困っているのは見た目だけなんです……」

[先生]「見た目だけではないですよ。見た目がきっかけで、生活が脅かされているのだから、普通の生活に戻していきましょう」

すごく安心して、診察室で泣いてしまったのを覚えています。自分が思っていた以上に精神的なダメージが大きかったのだと、あらためて気づきました。

この私の話で、酒さという病気があること、皮膚科に行けば改善方法が見つかるかもしれないことが広まり、自分や周りの人が「酒さかもしれない」と気づくきっかけになってほしいと思います。

時間はかかったけれど、一歩踏み出す勇気を持て、やっと自分が進むべき道筋が分かったのが、本当にうれしかったです。

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